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【こんな映画でした】518.[スリ(掏摸)]

2020年 9月 5日 (土曜) [スリ(掏摸)](1960年 PICKPOCKET フランス 76分)

 ロベール・ブレッソン監督作品の2本目。マルタン・ラ・サールが主役のミシェル。彼の母を世話していたジャンヌ役がマリカ・グリーン(撮影当時16歳)。なかなか良い感じの女性であった。

 この中でミシェルとその友人ジャックが刑事に話している内容は、まさにドストエフスキーの『罪と罰』の理屈であろう。

 ラストシーンは、ジャンヌがミシェルに面会に来ているところ。なかなか良いラストだ。本当に大切な人・大切にしたい人に出会うことの難しさだ。それでもこれはハッピーエンドと言えるだろう。

 DVDに封入されていた解説によると、主人公にスリのテクニックを教えるのは、プロのマジシャン・カッサジという男性であった。画面上でのスリの手口は速すぎて、一回サッと見ただけでは分からなかった。ただただ見事というしかない。三人組で連携されてやられたら、余程でないと逮捕するのは難しいだろう。

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