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【こんな映画でした】361.[ダンサー・イン・ザ・ダーク]
2021年 3月 5日 (金曜) [ダンサー・イン・ザ・ダーク](2000年 DANCER IN THE DARK デンマーク 140分)
ラース・フォン・トリアー監督作品。初めて。デンマーク映画だが、舞台はアメリカなので言語は英語。オープニングの幾何学模様というか、その時間のあまりの長さにまず辟易した。期待感が盛り上がっていくのではなく、もう面倒だ飛ばしてしまおう、といったところ。
この躓きは、セルマ(ビョーク)が踊るシーンがこれまた延々と、しかも手持ちカメラのせいだろう、目がとても疲れた。この最初の10分ほどでパートナーはギブアップ。私もこの日は観るのを止め、後日数回に分けて細切れで、ある意味我慢しながら観通した。正直疲れる映画であった。
作中、それこそ突然歌い出したり踊り出したり、と。これもなかなかしっくりこなかった。特に極端なのは、殺されたビルがセルマと踊り出すシーン。面白い趣向と言えばそういえるのかもしれないが、相当に厳しい展開・演出だった。
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俳優ではカトリーヌ・ドヌーヴが化粧っ気なしで。ただし重要な役割のはずだが、後半はそれがなくなり出番が少ない感じ。驚きはあの[キャバレー]のジョエル・グレイが出ていたこと。タップダンスを踊るシーンがあり、ラストのテロップで分かった。
いずれにせよ映画としては、私には合わなかったということ。セルマの心境もいま一つ分からない。子供が大事なら何が何でも生きるべきだったし、ビルとの約束で「内緒」にしていたというのも弱い。それで死刑なのだから。
要するに脚本がイマイチなのか、突飛なアイデアを盛り込んでいるのが、私にすれば違和感を感じるだけのことなのか。どうしても後味が悪い。みんな不幸せになって映画は終わっているのだから。
なおラストシーンは、アメリカにおける絞首刑のやり方を正確に描いているのだろうか。見守る人たちもいて。
良かったキャスティングは、男性ではジェフ、女性では最後まで立ち会った看守。
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