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【こんな映画でした】837.[ダーク・プレイス]

2024年 5月 4日(土曜) [ダーク・プレイス](2015年 DARK PLACES イギリス/フランス/アメリカ 113分)

 ジル・パケ=ブランネール監督作品。シャーリーズ・セロン主演、相手役男優にニコラス・ホルト。1985年10月13日の「カンザス一家惨殺事件」の遺児リビー(8歳)の30年後をシャーリーズ・セロンが演じる。犯人は彼女の兄ベンだとしての目撃証言を彼女がし、以後28年間死刑囚として収容されている。

 そんなスレタ生活をしていたリビーの前に、殺人事件の検証を趣味とする「殺人クラブ」のメンバー、ライルから講演を依頼され、そこから事件の真相を究めていくことに。

 リビーの父親はダメ男で家族を捨てて家を出て行く。経済的に破綻した母親はついにある決心をする。そのシーンも出ているのだが、観客には分からないだろう。後からのフラッシュバックで分かることになる。殺人を許可するという内容にサインをしていたのだ。

 つまり金を取って殺人に見せかけた自殺幇助をする仕事の男と会っていたのだった。ただ、犯人として兄のベンが捕まえられてしまい、リビーの証言を警察は引き出すことに。この時点で母親の計画を子どもであるベンが知っていたのかどうかは分からない。ともかく彼はすべての責を負うことに。それがみんなのためだとして。

 なかなか複雑なストーリーなのと、原題通り光量不足で暗いシーンが多く、何が描かれているのか不分明なのが多い。そういう意味でも分かりづらい映画であった。とまれ経済苦から自殺するが、それでは保険金が入らないので考えられた方策であるということ。悲惨の一語に尽きる。この映画に社会的意義があるとしたら、それを知らしめることか。

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