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【こんな映画でした】607.[歓喜に向って]

2021年 7月15日 (木曜) [歓喜に向って](1950年 TILL GLADJE TO JOY スウェーデン 101分)

 イングマール・ベルイマン監督作品。英語字幕版。題名の通りベートーヴェンの第九が最初から最後まで一貫して流れてくる。もちろんこの映画のベースはオーケストラのリハーサルとコンサートであるから。

 テンポは速く、オーケストラの練習シーンにバイオリニストのスティーグに電話が掛かってきて、急いで家に帰る。そして妻マルタの死を告げられることに。茫然自失でテーブルに突っ伏したスティーグのアップから、フラッシュバック、回想シーンへ。ラストシーンでもう一度ここのシーンに戻ることになる。

 オープニングシーンの字幕で「スティーグとマルタの結婚(生活)の話」と出ていたのだが、すっかり見落としていた。中味を見れば分かることだったが。そして「七年前に始まる」として、オーケストラのリハーサルシーンから始まる。つまり二人の出会いから。新しい楽団員として、この二人が紹介されている。

 そこから楽しい恋愛の時期があり、結婚、出産。そして夫婦げんか。それはネリーという若い女性がからんでいるようだ。そして離婚(?)か、単なる別居か。

 ラストシーンはやはりオケのリハで、その場所にスティーグの息子がやって来て、彼に微笑むカット、そして息子を映しながら終わることに。これからの立ち直りを予感させるものか。

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