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【こんな映画でした】586.[裸足の季節]
2016年 7月27日 (水曜) [裸足の季節](2015年 MUSTANG 97分 フランス/トルコ/ドイツ)
デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン監督作品。映画館で。何ともショッキングな映画だった。ショックのあまり、何とも言葉が出てこない。
私は基本的に観る前には、その映画について調べたりしない。だから、原題の意味を知ったのも、監督が女性であったということも家に帰ってから初めて知った。
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それにしても13歳のラーレがいい。五人姉妹の末っ子の彼女から見た、トルコの現状であろう。 長女は好きな男性と結ばれるが、次女は不承不承で不幸せなその先が予感される。三女は結婚を決められたあと悲劇を迎える。四女もいよいよ結婚式の夜、ラーレとともに逃げ出すことを決意。ついにイスタンブールへの逃避行を二人で敢行する。
ラストシーンはイスタンブールの灯りがバスから見えたところで終わりかと思ったが、伏線の通り引っ越した先生の家にたどり着き、ハグしてもらって、映画は終わった。
その先どんな未来が待っているか。それを考えるのは野暮というものか。(日本ならその先生が直ちに保護者に連絡して一巻の終わりである。)
「MUSTANG」だが、調べてみると「なかなか体を許さない女、堅い女」との意味があるそうだ。つまり二つの意味で監督は使っている。イスラム教徒的に貞操を守るということと、好きでもない男性と結婚はしない、という。
イスラム教の教えを厳格にやっていこうとしたら、とても大変だろう。その点、トルコは女性も顔を出すことができ、アルコールもオーケーとのことだった。ただ、今のトルコは、先だっての「クーデター」で締め付けが厳しくなっているとのこと。
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