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最近読んだ当たり本10選

転職して早2ヶ月半。
もう2ヶ月半、まだ2ヶ月半。
体感が追いついていないような変な感覚です。

最近当たり本が多かったので、読書量で健康を振り返りつつ推し本の紹介もしようと思います〜


読書量で健康を振り返る

気が向いたときにこの遊びをするのですが、遊び始めて2年あまり経ちました。

記録から推測するに、読書量が増える傾向にあるのは…
・恋愛不安定期(現実逃避)
・興味大爆発期(digモード)

我ながらわかりやすいな🤔

↓前回の振り返り↓

『仕事に関わる読書×恋人と連絡が取れない隙間を埋める読書だった!』
と書いてあるので、まさに伸び要素しかなかったんでしょう🤔

確か社内に10分で図書館をつくってみたり、チームビルディングをしてみたり、『動くぞ期』だったっけ。

結果的には転職する選択をしたけれど、当時の環境があったから今色々考えられているのでまじ感謝しかありません🤔
(今も当時読み漁った本を読み返して使っているし)


最近の振り返り

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転職したということもあって『興味大爆発期』に当たり、例年の読書記録を良いペースで上塗りしております。

とはいえ、ここ3ヶ月の記録をみてみると…
(新↑ ↓昔)

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マンガばっか読んでるね!!!!!

ずっと買っているマンガの新刊だけでなく、おすすめもガンガン読んで、まさに『マンガ読み漁りたい期』

なんか波があるんですよね。小説読み漁りたい!って時とか、自己啓発系読み漁りたい!って時とか。ジャンル別に。

しかし、おかげさまで当たり本ばかりでMPバリバリ回復したのでオールオッケーです🙆‍♀️

むしろマンガ読んでいることで、アイデアを得たり、他の活字本が読みやすくなったり、絵画を見る視点が多面的になったり、良いことばかりな気がします。

マンガってただの娯楽っしょ!って思っていたけれど、よくよく考えてみれば、『気軽』『わかりやすさ』『楽しさ』がぎゅっと詰まっている最高の教材なのでは??最高すぎる🥺


本は気持ち良く読めるタイミングがある

昔から本を買っても積んでしまって、1年後読むとかザラにあったのですが…案外そのタイミングで読んだ方が自分の置かれた状況とピタッとマッチしたりするもので…。

私はその時の心や思考、興味に対する補完を目的として選書をするので、自然なことではあるのですが…
やっぱりピッタリハマると気持ち良いものです。

時間の流れとともにどんどん高くなる積ん読タワー。
積んでるのに買ってしまう不思議。
でも、ふと「あ、今だな。」と手が伸びる瞬間がある。

買ったばかりの本、積んでいた本、借りた本。
みんな『きちんと読まれるタイミング』を発してくれている気がします。

最近はそのリンク率が高くて嬉しい。
活字系はフォローしている人のおすすめやnoteで推されていた本。
マンガは先輩デザイナーたちの推し本。

つまり、推しが推している本に間違いはないということになる。
尊い…🥺


最近の当たり本10選

さて、前置きが長くなりましたが、当たり本を紹介していくよ💪

1. 不実な美女か貞淑な醜女か(米原万里)

▼内容紹介 - Amazonより
同時通訳者の頭の中って、一体どうなっているんだろう?
異文化の摩擦点である同時通訳の現場は緊張に次ぐ緊張の連続。
思わぬ事態が出来する。いかにピンチを切り抜け、とっさの機転をきかせるか。
日本のロシア語通訳では史上最強と謳われる米原女史が、
失敗談、珍談・奇談を交えつつ同時通訳の内幕を初公開!
「通訳」を徹底的に分析し、言語そのものの本質にも迫る、爆笑の大研究。

本当に、通訳や翻訳を生業としている人たちの頭の中はどうなっているのか。不思議でならない。私は日常で浴びる日本語だってすぐ大渋滞してしまうのに。

いろんな通訳・翻訳家が登場するので、サクサク楽しめる上に、失敗談を交えて読者の手を引いてくれるところが嬉しい。
言葉への真摯な姿勢に加わるユーモアが絶妙〜

読み終わりは一種の恍惚を覚える感覚。
しかし自分の語彙力では伝えきれない無力感も合わさってもどかしい。

つまりは…「読んでみてよ。きっと気持ち良いから。」って感じです。


2. 選択の科学(シーナ・アイエンガー)

▼内容紹介 - Amazonより
社長は平社員よりもなぜ長生きなのか。その秘密は自己裁量権にあった。選択は生物の本能。が、必ずしも賢明な選択をしないのはなぜ?

あるスーパーでジャムの試食を行った。
24種類を用意した時と、6種類用意した時。
どちらが売り上げに繋がったでしょうか?
…答えは6種類の方。

人は選択肢が多いと困ってしまう。
人は選択することに対する欲望がある。
選択に国民性が現れる。

「確かにそうかもしれない」「そんなことが…」「自分だったら…」
文庫本にしては少し厚みがあるな…と読むのを先延ばしにしていたけれど、読み始めれば止まらない。
次はどんなことを?それはなぜ?その行動にはどんな心理が?

心理や行動に興味がある人はきっとハマってしまうと思います。
そして、きっと本の内容を誰かに教えたくなる。早く誰かに。今すぐに。


3. 日本のヤバい女の子 静かなる抵抗(はらだ有彩)

▼内容紹介 - Amazonより
引きこもっていたのに働かされるアマテラスオオミカミ、妊娠したら男に「俺の子」?と疑われるコノハナノサクヤヒメ…日本の昔話や神話に登場する、理不尽な目に遭う「女の子」たち。

──でも、みんな本当に平気だったのでしょうか。怒っていなかったのでしょうか。

優しくて、パワフルで、軽やかなイマジネーションが、千年前の女の子たちとあなたを自由にする新感覚エッセイ「日本のヤバい女の子」第2弾。女の子たちがわいわい語り合う4コマ漫画も収録。

第1弾も最高すぎて感想noteを書いているんだよな〜〜〜

はらださんの言葉は本当に するり と入ってくる。
敬遠しがちな古典が、まるでサイゼで隣から聞こえてくる会話のように。
ビールジョッキを手に向かいあっているかのように。

内容は上の紹介のように昔生きていた女の子たちが主役。
はらださんが当時の状況を今の言葉でわかりやすく教えてくれるだけでなく、彼女自身が理不尽な状況にめちゃくちゃ怒っているのが本当に気持ちが良い。

あれ?よくよく聞いたらなんかおかしくない?
読み進めるほどに自分まで彼女たちとの会話に入っていくような感覚になる。

あ、怒っていいんだ。縛られなくていいんだ。こんなに自由でいいんだ。

深夜に食べるジャンクフード、爽快なアクション映画、携帯をOFFにして向かうピクニック、自分に捧げるカラフルなネイル、大音量の音楽に合わせて飛び跳ねること。

千年前に超生きていた女の子たちと、今、超生きている私。こんなに気があうなんてね。

自分に呪いをたくさんかけてきてしまった人に勧めたい本。
彼女たちの物語がすーっと浸透して、温泉旅行に行った後のような高揚感が味わえると思います。


4. ブルーピリオド(山口つばさ)

▼内容紹介 - Amazonより
成績優秀かつスクールカースト上位の充実した毎日を送りつつ、どこか空虚な焦燥感を感じて生きる高校生・矢口八虎(やぐち やとら)は、ある日、一枚の絵に心奪われる。その衝撃は八虎を駆り立て、美しくも厳しい美術の世界へ身を投じていく。美術のノウハウうんちく満載、美大を目指して青春を燃やすスポ根受験物語、八虎と仲間たちは「好きなこと」を支えに未来を目指す!

Twitterで1話冒頭を無料で読めた記憶。
面白そうだな〜と買ってみて大正解。

私は幼いことから絵を描くことが好きだったけれど、「私は美大には行けない」と小学6年生の時に直感していて、今でもそれは変わっていない。

それはその道に進む「覚悟」も「想い」も湧き出てこないなと知っているような悟りに似た感覚。
つまり、「没頭」に「憧れ」を持ち合わせながら、表面だけペロリと舐めているだけ。(好きな人に告白できないまま卒業するみたいな状況に似ていてアホみたいだけれど)

だからこのストーリーは苦しくて刺さる。
『スポ根美大お受験ストーリー』として片付けるにはあまりにも勿体無い。
デザインに触れる機会がある人には実りのある話だと思う。

視野が、視点が、きっと広がる。

きっと受験を経験した人と私とではストーリーの受け取り方は違うと思うから、いろんな人の感想を聞いてみたい。

読んだ人、います?


5. 西洋美術史入門(池上英洋)

▼内容紹介 - Amazonより
本書は西洋美術入門者の方にもわかるよう、絵画やそれにまつわる写真などを大きく、ふんだんに掲載し、難しい用語にはルビを付け、丁寧に解説しています。エジプト・メソポタミアに始まり、古代ギリシャ、ルネサンス・バロック・ロココに印象派などから、世紀末美術を経て、現代美術、その後の展開まで、美術史の全体像をしっかり学びながら、楽しく西洋美術を学べる一冊です。

ちょっと前に誰かがnoteで紹介していて、面白そうと購入→しばらく積ん読タワーの住人だった本。

「入門」とあるように、美術って敷居が高いな〜と感じている人にも勧めたい1冊でした。

たくさん有名な作品が紹介されているので、読み進めていて楽しいし、「昔みた作品だ!!!」と知っている作品が出てくる楽しさもあって最高。

一つ前に紹介したブルーピリオドとの読み合わせもオススメ〜

書籍内で紹介されているマネの「草上の昼食」が、ちょうど上野の東京都美術館でやっているコートールド美術館展でみられます!
12/5までの開催なのでぜひ〜!


6. カラスの教科書

▼内容紹介 - Amazonより
ゴミを漁り、不吉を連想させ、カーカーとうるさがられるカラス。だがその生態をつぶさに観察すると驚くことばかり。走る車にくるみの殻を割らせ、マヨネーズが好き。「東京にカラスが多い理由は」「カラスは人間を識別できるのか」「カラスは食えるのか」などなど。日々、カラスを追う気鋭の動物行動学者がユーモアを交え、謎めいた愛すべき存在に迫る。カラスと仲良くするための初級カラス語会話もついている。

カラスの研究をしている人って少ないみたいで、日本では著者の松原さんを含め5人ほどしかいないみたいです。
そんな日本きっての「カラス屋」さんが、愛を持って超わかりやすく、イラスト付きで教えてくれるのでサクサクと読み進めることができました。

カラスって1種類だと思っていたけれど、実は色々種類がいたり、基本人を襲うことはなかったり(あるとしても子供を守ったりするためにビビりながらキックする程度)生態観察が結構難しかったりして、知らないことだらけで面白い。

カラスってちょっと怖いイメージがあったのですが、写真とかでちゃんとみるとTHE鳥!ってフォルムで可愛いし、青みがかった黒い羽も格好良いし、ゴリラみたいに休んでいるのも目撃されていたりして良いなと思うんですよね…カラス、良いぞ。

子供の頃より都内でカラス見かけることが少なくなったのでマジマジと観察する機会はまだないけれど、以前より親しみが持てました〜


7. やわらかいロボット(新山龍馬)

▼内容紹介 - Amazonより
動物のしなやかな動きや、やわらかい素材が導入されて進化するロボット。人造と天然の対比から生まれる新しい身体観とは。

会社の図書館から拝借。
読む前と後では「ロボット」に対する捉え方が変わったし、私はやわらかいロボットをつくっている会社にいるんだよな〜と再認識できたので読めてよかった。

正直技術的な紹介部分は理解できませんでした。
(ヘェ〜!よくわからんけれどすご〜い!となるばかり)

それでも、人体や動物の例がたくさん出てきたので、楽しく読めました。

天地創造デザイン部(2)を読んでいたので、「あ、これサメじゃん!」「あ!この動きはこの動物の…」と想像しやすかったのも大きかったかも。

過去に読んだ本や知識とリンクして新しい知識が得られた時の気持ち良い感覚がたくさん味わえた1冊。


8. 宝石の国(西川春子)

▼内容紹介 - Amazonより
今から遠い未来、宝石のカラダを持つ28人は、彼らを装飾品にしようと襲い掛かる月人に備えるべく、戦闘や医療などそれぞれの持ち場についていた。月人と戦うことを望みながら、何も役割を与えられていなかったフォスは、宝石たちを束ねる金剛先生から博物誌を編むように頼まれる。

10巻がヤバい…!とTwitterで盛り上がっていたので、心して読むべく1巻から紙で揃えました。

学生時代に原作をパラ読みして良さがわからず、社会人になってアニメを見てハマり、原作途中まで借りて読んだけれど7巻くらいで時が止まっていた勢でした。

1〜8巻まで入手して再読した結果
1巻:フォスかわいい〜〜〜
8巻:フォ…フォス〜〜〜

後日9、10巻届いてドキドキしながら読みましたが、本当に…これは1巻を読み返すと地獄の始まり感ある…フォスぅ…

みんなも読も???一緒にウォ〜〜〜となろ???


9. かごめかごめ(池辺葵)

▼内容紹介 - Amazonより
語られない想い。満たされることのない心。
彼女たちは何に己を捧げ、仕えるのか?
静謐で美しい光の中に見え隠れする不穏な世界。

『どぶがわ』『繕い裁つ人』の著者が
全篇フルカラーで魅せる、修道女の愛の讃歌。
置き去りにしてきた喪失感とひきかえに、わたしがたどりついた場所。

先輩デザイナー(マンガめっちゃ持ってる)からプリンセスメゾンを借りて「これも同じ人のマンガだよ〜フルカラーで良いよ〜」と借りました。

ヘェ〜フルカラーマンガか〜すごいな〜とふんわり読み始めたのに、後半どんどん心がきゅうと苦しくなっていく感じ。光が…美しくて切ない。

やわらかい線が、それぞれの時間の描写が、奥にしまわれた言葉たちが、ふわりと積み重なって心を揺さぶる。

あ、これ、きっと年齢を重ねて読み返したら味わいが変わるやつ。

自分だったら手に取っていなかったであろうマンガだからこそグッときちゃって困る。

本当、先輩は良い選択ばかりしていて推せる。


10. 素人のように考え、玄人として実行する(金出武雄)

▼内容紹介 - Amazonより
発想はすなおに、実行は緻密に――全米が注目する人工知能、ロボット工学の世界的権威が教える「創造力」「知的体力」を養う技術とは?
発想は、単純、素直、自由、簡単でなければならない。日本人が「考える力」を養うにはどうしたらよいかを教える、学生・ビジネスパーソン必読の書。

会社の図書館から拝借。

トビラに「バイブル」と書き込みがあって「ふむ」と読み進めたけど、読み終わる頃には「納得しかない」と言う気持ちで溢れてしまった。

頭の良い人って素直だよなって思います。
なんと言うか…偉ぶらず素直に「良いね、やってみようか」とフラットにトライする。

学力が全てだとは全く思わないけれど、頭の良さ、素直さ、フラットさは大切だと思います。素直さも能力。

今の環境はそう言う意味で頭の良い人ばかりで贅沢しているかも〜
だからこそこの本があるのも自然だし、倣いたい事ばかり。

私にとってもバイブルと言える1冊に出会ってしまいました。


なんで本を紹介してるかっていうとさ

前職で社内に図書館をつくって、それがよかったので今の会社でもつくってもらったんです。

面白いのが、「自分の推し本」を入れる図書館だから人によって入れる本に個性がにじみ出るんですね。

本を介してその人の人となりとかが知れたり、新たな一面を見つけちゃったり、コミュニケーションが生まれたり、良い事ばかりで楽しいんです。

学生の頃は、【本=ひとり(個人)で楽しむもの】だと思っていたので、こんなにも【多数でも楽しめるのか、連鎖するものなのか】と感動しちゃって。

嬉しくなっちゃったんですよね。

本ってよく考えれば、著者とのコミュニケーションツールでもあるし、受け手同士のコミュニケーションツールにもなるし、場所や時間の制約からも解放されるし、超楽しいですよね。完全に沼。

自分が繋げてもらったように、誰かにも繋がると良いな〜なんて思いつつ、長くなってしまったのでここら辺で。

また忘れた頃に読書量で健康状態を測る遊びをしよう。

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