見出し画像

梅雨の植物たち タシロラン

いよいよ梅雨明け間近。
梅雨入り当初は気温がまだ高くなかったので、雨に濡れた植物を観察するのが一つの愉しみだった。
雨に濡れた美しい葉っぱ、水滴の付いた蜘蛛の巣、あれもこれも綺麗だなと夢中になって雨上がりに庭に踏み入って撮影&観察していたら、『ブヨ』と『アシナガバチ』に刺されてかなりのショックを受けた。
アシナガバチに至っては、刺されて6時間で腫れが引いてやれやれ一安心。しかし、何故か1週間後にまた腫れがぶり返し、さらに3日も続いた。
やはり、自然は優しいようで、厳しいものだ。

斑入りヤツデ

かつて『半化粧』と思い込んでいた『半夏生』も、今年も涼やかに開花。
どうして一番先の半分の葉だけ白いのかしら?

半夏生

これまで当たり前すぎて、気にも止めなかた『白いツユクサ』の名前も今年はちゃんと調べた。僅か1センチの中の繊細美に驚愕。

トキワツユクサ

さて先日、このトキワツユクサの群生場所にて珍しい植物に遭遇。
流石にこれはこれまで出会ったことがない。
『このホワイトアスパラのような、ムーミンのニョロニョロのような不思議花はなんだろうか?いやいや、これはそもそも花なのだろうか?』
あいにく、iPhoneしか持ち合わせていなかったので、とりあえず撮影。
少し薄暗い湿った場所で、気味が悪いのでさっさとその場を離れた。

私は、植物を画像で検索できるアプリはあえて使っていない。
調べる愉しみが減るからだ。

ワクワクしながら帰宅して検索開始。
『森 白い花 梅雨 ニョロニョロ』みたいな感じで検索。
まず『ギンリョウソウ』で似た感じにヒットしたものの、花型と草丈が何処か違う。さらにそれらが光合成をしない『腐生植物』というグループにあり、そこからようやく『タシロラン』にたどり着いた。

『イカ』のような花をつける植物学者の田代善太郎さんが見つけたという『タシロラン』。実は来年またその場所で出会えるかどうかもわかない、わりと珍しい植物だった。

その後、友人が植物検索アプリで調べると『ギンリョウソウ』と出てきたようだけど、そのアプリの解説画像が間違いであることも判明した。

自然の造形美に感心するだけでなく、それを知るというプロセスは面白い。
蜂やブヨに刺されて辛かったことも忘れるくらい、その愉しみは尽きないのだ。

タシロラン

自然の造形美は植物だけではない。
昨日は、こんな涼やかな虫に出会った。

『カゲロウ』の仲間の『クサカゲロウ』
こんな涼しげな衣なら、猛暑も乗り越えられそうね。

クサカゲロウ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?