見出し画像

神保町 ミロンガ・ヌオーバ

アナログのフィルムカメラLeicaM4 を手にしたのは2017年秋、だった。
それまでデジタル一眼レフ+単焦点50mmレンズで、花ばかりを被写体に撮ってきたので、少し違う被写体に替えて気分転換をしたかったのだ。

ポートレートは、絶対ありえない。
まずはストリートを撮ろう。レンズは、カメラと同年代のsummaron35mmを選んだ。そして、ストリート出たら必ず途中寄り道するのは、カフェや喫茶店。

現在、2022年冬。
ここ約2年ほどカフェ巡りも控えてきた。
久しぶりにこれまでLeica で撮ってきた写真を見返してみる。
初期の撮影は、カメラコントロールが上手く出来ず、残念な出来栄え。
成功確率もかなり低い。でも今となっては愛おしく感じる写真。
それが、アナログカメラで写真を撮る面白さであり、魅力でもある。

折角だから、この記録をnoteに少しづつ残しておこうと思う。

第一回目は、2018年冬に訪ねた神保町のミロンガ・ヌオーバさん。
歴史ある1953年創業の煉瓦造りの喫茶店。

LeicaM4 summaron35mm Kodak Tri-X400撮影

神保町は、本の町。それまで普段余り縁の無かった街だった。しかし、検索すると、本屋さんの他にも古い喫茶店などがいくつかあり、とにかく思い切って飛び込んでみることにする。
冒険するためのライカだから。

開店して間もない時間だったと思う。私の前に2人位のお客様がいたが、じきそれぞれ帰られて、1人になってしまった。
歴史ある喫茶店には必ず常連さん達がいて、一元さんは肩身が狭いもの。

流れる音楽に、心を落ち着かせながら、まずは珈琲を注文した。そして、勇気を振り絞り、「写真を撮らせていただいていいですか?」
めでたく快諾いただいて、胸を撫で下ろした。

LeicaM4 summaron35mm Kodak Tri-X400撮影

カメラの設定があっているのかないのか、でも時間をかけてはいけないという緊張感の中で、雰囲気ある店内を数枚撮り、会計を済ませ店を出た。
今となっては、緊張の余り何の珈琲を注文したのかや、その味すら思い出せない。
これが珈琲とライカ記念日となった。

もう怖いものはない。となったところでところでストリート撮影。
その後は楽しくて仕方なかったことを覚えている。

LeicaM4 summaron35mm Kodak Tri-X400 撮影


この記事が参加している募集

#カメラのたのしみ方

55,188件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?