季節は何処へ行った
先週の春の雨で、一気にバルコニーの植物たちが動き出し、急にボリュームが増してしまったので、ここ数日間、植物に触れる時間が増えている。
クレマチスの蔓は勢いよく伸び始め、慌てて支柱に絡ませる。
寄せ植えの植物は盛り盛りと息を吹き返して場所を取るようになり、日当たりを考えながらの模様替えに手間を取られる。
何処に植えたかも分からなくなってしまった庭に眠っていたのギボウシ達も芽吹き始め、踏まれないようにラベルを立てる。
今年は植物が本来の季節より半月位早いフライング気味で開花が始まっているように思う。
桜は一斉にというよりは、もう葉桜になっているものもあれば、未だ咲き始めの木までと、やや乱れ気味。
本来なら4月の後半が見頃のナニワイバラも開花。
少し、早すぎやしませんか?
散歩中に見かけた植物達。
もうこんなに立派に釣竿を伸ばした浦島草。
こちらはだいぶ伸びきった土筆。
4月の末と錯覚するような状態の花芽を付けた楓。
先日TVの番組で、江戸時代から桜の開花は早まっているようで、その要因の一つが、太陽活動の活発化があると報じていた。
どうやら人類の活動によるCO2の排出によるものだけの地球温暖化だけではないらしい。
そんなことを思い出しながら、散歩の戦利品の五葉木通をいけた。
これまで日本の四季の植物を紹介したいという思いで『季節花人』というネームで活動しているのだが、『このまま季節が無くなるのでは』とやや危機感を覚える。
宇宙の中のちっぽけな星の運命は、結局のところ人間の力ではどうにもならないものに委ねられている。
私たちは、フラフラと揺れるブランコのようにその運命に身を任せるしかないのだ。
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