梅雨入りと夏椿

本日関東甲信地方は、梅雨入り。
もう少しだけ、爽やかな季節を愉しみたかったけれど。
ただ、雨も悪くない。

土砂降りの中、カメラが濡れないように傘をさしながら木の下に入る。
葉の下に花をつける花だから、花に被ってるいる葉を少し上の葉に乗せて、なんとか花の顔を出した。

開花が始まって数日経ったが、雨の日の今日に限って、花が沢山咲いていた。大体、そんなものだ。
しっとりと小さな雨のビーズをまとっている。
この雨の景色はもう今日しかない。

夏椿

同時にフィルム撮影も試みた。
昨年はピントが外れてしまっていたので、今年こそはと、雨の中でM4と眼鏡付きのDR-summicronを持ち出すのはやや気が引けたけど、今年も再挑戦した。

そして、夏椿は椿のように、触れるとすぐに花が落ちてしまう。
ひと枝だけいただいて、そっと持ち帰る。

片手に傘、もう片手に繊細な夏椿、首からフィルムカメラ。
土砂降りで気持ちは急ぐものの、丁寧な足取りを保ちつつ、なんとか両者無事に屋内へ辿り着いた。

夏椿

昨日骨董市で何に使われていたのかわからない、青錆たっぷりの器に出会う。
底に穴も開いていたし、汚れていたので、とても安価に手に入れた。
今日の器は、これにしようと最初から決めていた。