セカンドハウス 『ある日のLUNCH』
7月末まで、セカンドハウスのキッチンやトイレの内装が終わらなかったので、友人が訪ねてきてもお昼は外食又はコンビニ飯だった。
お陰で、イタリアン、タイ料理、蕎麦、うどん、ラーメン、とんかつ屋、パン屋とこの近辺に明るい職場同僚などのお勧め店を一通り食べ歩き、どれもハズレがなく、自信を持って来訪者をご案内できるようになった。
有難いことに食に関しては都会からずいぶん離れているにもかかわらず、この地域は、なかなか優れている。
先日内装が終わり、友人のN君が訪ねてきたので、新しくなったキッチンでようやくLUNCHを作ることにした。
私は、実は料理があまり好きではない。
長時間の立ち仕事、共働きを長く続けてきたこともあり、家に帰るとできるだけ家事は早く済ませて休みたい。
これではいけないと思いつつも、今で言う『タイパ』重視の料理をしてきた。
しかし、折角キッチンも新しくなり、別荘という環境で心機一転。
『そろそろ料理を趣味にしてもいいんじゃない?』と天からの声が聞こえてくるよう。
まずは、ここでは焦らずのんびり料理してみようと思っている。
まずは、『道の駅』で野菜の仕入れから。
夏から秋へ移行する季節。トウモロコシはもうほとんどなく、なんとか枝豆は一袋だけ手に入れた。
到着してすぐに、お茶と雑談しながら『へた』に近いところを塩が染み込みやすくするために切り戻して、塩で揉んでおいた。
本日のメインは、茄子とひき肉のペンネ。
トマトソースの『オレンジのはね』が新しいガスコンロに飛び散る。『あーあ』と頻繁に片手で拭きながら片手でフライパンをゆする。
今回、合い挽き肉でなくて豚挽き肉にしたら少しさっぱりと仕上がった。
そして、先々週位から旬の『いちじく』が道の駅に並び始めたので、これはもう、以前から試したかった『いちじくと生ハムのサラダ』を添える。
いちじくは、生のいちじくだけでは味が何か足りない。
なのに生ハムの塩分との相性はすごくいい。
また、砂糖を使ったコンポートのとろけるような食感がこれまたいい。
いちじくは調味料次第でで大きく変身できる。
私もこんな風に変身してみたい。
皆でたらふく完食した。
別荘は、働くところではない。そう、のんびりするところ。
これまで、やることがあり過ぎて、『楽しむ、寛ぐ』という本来の目的を忘れていたんじゃないか?
いい感じで眠たくなってきたので、全員シエスタタイム。
誰からともなく無言で時は過ぎていった。
さて、目覚めの珈琲時間。
シングルのコロンビアの透過する赤色が美しいこと。
今日は随分ダラダラしちゃったけど、次回集まった時には、あんな作業しようとかこんな作業しようなどの計画話に花が咲いた。
日も傾いてきて、のんびりついでに近くの湖散歩に出た。
先日の台風で増水し、道が冠水して進めなくなったところもあったが、こん絵のような水景色に出会った。
ようやく理想の時間の使い方になってきた気がした。
追記
セカンドハウスでの食事は、ほぼ『麺』中心になりそうなので、それを踏まえて合いそうな食器を新調した。
自宅は北欧系と伊賀の焼き物が多めで、そのまま持ち込んでもと思ったが、ここでは少し気分を変えたかった。
イタリアの業務用食器のsatarunia、『トビカンナ』と『ハケ目』模様がモダンな小石原焼を加えた。
『人生最後の買い物』という私の言葉に『ほらまた出た』と友人は笑いながら反応する。
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