長靴とジョウロは友だち
長靴とジョウロ。
フローリストの仕事を始めてから早や30年。
仕事や趣味で気がつけば、とても長いお付き合いとなっている。
今日は、長くお付き合いしているこの『友人たち』について、ご紹介したい思う。
長靴は、フローリストを辞めてからも、庭や畑の手入れ、そして現在進行形の改装中の別荘と職場で数本使用。
長靴は3カ所に置いてあり、今となっては、週3日位のペースで丸一日履いている。丸一日履いていると、重さと足首の可動域が抑えられることで、かなり疲れる。
だから、長靴選びには慎重になる。
私の長靴選びのポイントは、履いたまま接客しなくてはならない場合もあるので、ガッツリ農作業用というよりは、少し洒落感も残しつつ、疲れない、丈夫な素材。地面の状況や雨の降り具合、寒さなどの気候に合わせて履き替えている。
いくつかのメーカーで試した結果、一番履きやすく、ゴム素材が長持ちしたのはAIGLEの長靴。温度差でもあまり変化しない適度なゴムの柔らかさが素晴らしい。
先日、流石にボロボロになってきたので、20年前のAIGLEの長靴を処分したところ。
今日は、あまりにも泥だらけだったので、ブラシで洗浄した。
さて、ジョウロにも色々な思い出がある。
初めて働き始めた老舗フラワーショップでは、鉢物係からのスタートで、ほぼ一年間『水やり』と『接客』しかしていなかった。
朝の開店前と夜の荷下ろし後、華やかに花束を作っている先輩たちを横目に、何度ジョウロに水を入れたことか。
現在、自宅で25年位使い続けているのは、HAWS社のジョウロ。散水栓もなくなって、欠け始めているけれど、プラスティックなのに丈夫すぎて驚く。バルコニーに置きっぱなしのプラバケツなどは長く持って15年位なのに。
流石ガーデニングツールの老舗。
先日、思い切って金属製の小さめのジョウロを一点買い足した。
長い付き合いになるから、やはりHAWS社のもので。
元箱もなんだか可愛い。
長靴とジョウロとのお付き合いは、まだまだ続きそうだ。
この心地よい友人とは、できるだけ長くお付き合いしていきたい。
あの世に向かう時は、長靴履いて、片手に花、片手にジョウロ、首からカメラ、というスタイルで出かける自分が想像できる。
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