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時間旅行

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アンティーク、珈琲、レトロな喫茶店、クラシック建築など。心地よい時間の過ごし方、古くて美しきものへの時間旅行
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#旅のフォトアルバム

短い夏の時間旅行 NIKKO KANAYA HOTEL

暑中お見舞い申し上げます。 さて、今年も日光金谷ホテルにてランチをいただいてきました。 昨年の記事はこちら。 前回は、車移動でしたが、今回は電車利用です。 しかも、神奈川西部より日光日帰り。 一体、なんの電車に乗ればいいのやらと調べたら、東武特急、JR新幹線、JR特急と3つの方法があります。余計に迷ってしまいました。 そして今回は時間の制約があり、東武特急を選択しました。料金も一番安かったと思います。 東武特急乗り換えの北千住駅へ行くために、上野から途中初めての常磐線に乗

NICOさんの庭 鎌倉石窯ガーデンテラス

久しぶりに鎌倉の浄妙寺さんの中にある『石窯ガーデンテラス』を訪ねた。 その後、あの庭はどうなっているのだろう。 まずは、エントランスより。 たわわに花をつけた柏葉紫陽花やアナベルがが枯れた花をつけたままで迎えた。自分の庭ならば、夏の間に花だけ切り取ってしまうところだが、このままにしているのには、何か意味があるに違いない。 少し寒くてどんよりとした雲の下、雨もポツポツと落ちてきた。 それでも、私たちは迷わずテラス席を選ぶ。 まずは、スイーツ。飲み物はやはりここではハーブティ

葡萄のシャンデリア 勝沼葡萄園

先週末、友人のお勧めの勝沼の葡萄園さんへ、葡萄狩りにいった。 スイーツよりもフルーツ。花と同じで季節ごとに目だけでなく、舌までも楽しませる果物は格別だ。 週末の午後出発とあって、若干御殿場市街あたりで渋滞していたものの、他は思いの外スムーズに進んだ。 勝沼ICで下車。葡萄園の予約時刻にちょうど間に合いそう。 ICを降りたら、なだらかな斜面に一面の葡萄畑。 道すがらは、いくつもの観光農園が続く。それぞれの駐車場の上は、一面に葡萄棚となっており、日除けにもなりつつ、ワクワクす

癒しの森の美術館 POLA MUSEUM OF ART

8月は、暑すぎて、仕事も辛かった。 行きたかったところ、やりたかったことも殆ど手につかず、楽しかった思い出は、7月でプッツリ途絶え、今思い起こせば何をしていたかも覚えていない。フィルムカメラのロールも止まったまま。 さあ、9月。活動開始だ。 早朝からR134から西湘バイパス経由、箱根方面向かう。 海の色も夏の煤けた水色から、少し澄んだ緑味を帯びた色に変わっている。 夏休みも終わった週末は渋滞もなく、快適なスピードで蛇行するR1を登る。 流れる車窓からは、夏の名残の百日紅の

夏色の伊豆旅

昨日の仕事の疲れを引き摺ったまま、車に乗り込む。 元気すぎるラジオDJがやや耳障り。そんなに朝から頑張らなくても、と思う。クラシックが聴きたいが、わざわざオーディオを操作する意欲も無い。箱根越え後、三島の街が一望に見下ろせる頃、ようやくじんわり意識が戻ってくるのがわかった。低体温低血圧気味だからよくある事だ。 いつも友人の下田の家へは、東伊豆から向かうが、今日は友人の家を訪ねる前に、西伊豆で一つ目的があった。 まずは一息、月ヶ瀬ICに寄る。 駐車した隣のワゴンには、浮き輪

ソーダ水の向こう 神奈川県立近代美術館 葉山館

多分今日なら大丈夫そう。 R134を東へ走る。 いつも混雑してうんざりの七里ヶ浜のカレー屋の前も、ほぼ滞りなく通過。 休日は、このルートは走らないのが鉄則。 これなら会館前に間に合うだろう。 江ノ島、由比ヶ浜、材木座、逗子海岸と人手はまだ少なめ。 平日朝の海岸は、ほぼローカルな人々の時間帯。 信号待ちで、風に揺れるカラフルな海の家のパラソルが目に映るが、映像をみているようで、自分とは無縁な世界だな。と思う。 渚橋交差点を過ぎると、道が細くなる。 バスが来るとすれ違いに注意

空が近い場所 麗しのビーナスライン

長い長いトンネル渋滞を抜けて、向う先はビーナスライン。 まだ6月なのに梅雨は突然去ってしまった。 今日は猛暑になりそうだ。 諏訪南ICで降りて、蓼科高原、白樺湖方面へ進む。 インターを降りてすぐは、なだらかな傾斜地に畑が広がる。 民家の庭先の花は、高地で寒暖差があるせいか、色鮮やかだ。 夏を過ごす場所なら、こんな場所がいいと思った。 ビーナスのような美しい輪郭のカーブを辿りながら、赤松から唐松、白樺と林道の木々は変化してゆき、車はグングン上がっていく。 柔らかな稜線の山々

ボンネットは新緑 イタリア大使館別荘

初夏の中禅寺湖を訪ねる1day short trip. そこには素敵な建物があるとHは言う。 指定の駐車場から暫く緑の中を歩く。 風はやや強め。眩しい水面を背景に若葉が輝く。 波音とざわざわと葉の擦れ合う音だけが聞こえる。 国立公園内とあって余計な人工物も見当たらず。 また、高地で風通しが良いせいか、木々や葉には虫食いあともほとんどなく、思いきり大きな黄緑色の葉を広げている。 完璧な初夏の午後。 自然に溶け込むようにイタリア大使館の別荘は立っていた。 木造で、木と竹のパタ

初夏の空 御殿場とらや工房

晴れた初夏の日 雲間から溢れた空がずいぶん青かった。 フロントガラスには、青紅葉のプロペラ。 茅葺の屋根から青紅葉と竹林を望む。 鳥とカエルの鳴き声と深い緑の場所にて深呼吸。 緑をいただく、短い旅。