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花譜

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四季の花や植物との出会い。古道具と花、写真で綴る短いエッセイ。
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2022年12月の記事一覧

暮れの断捨離と静物写真

クリスマスが過ぎたら、坂道を転がるように日々過ぎていった。 今年は、本格的な正月花もいける気がせず、鏡餅も用意していない。 今日で2022年が終わる。 今年は、何かにつけて『終わり』を意識しながら仕事をしてきたように思う。特に後半は、これまで関わってきた様々なことについて取捨選択し、自分の中で一旦ケジメをつけたくなった。 真っ白になって新年を迎えたい、という気持ちの現れであろうが、その『何か』は全く見えにまま、時間は過ぎてゆく。 そんな暮れも迫った中、八百屋さんで美しい『

裏庭リノベーション

今日は、現在関わっている庭の話をしようと思う。 私が、一戸建てに住んでいたのはほんのわずかな期間で、人生のほとんどはずっと集合住宅暮らしだ。 これだけ花の仕事をしているにも関わらず、未だ自分の庭が持てないことが残念で仕方がない。 しかし、自然に囲まれた職場、伊豆の友人の畑、現在の集合住宅に最近はリノベーション中の別荘も加わり、それぞれの庭の手入れや掃除に関わらせてもらっているので、不満はないどころか、いいのか悪いのか気がつけば『また今日もか』と長靴を履いている時もある。 さ

秋冬のコンテナガーデン

今日は、バルコニーガーデンの話をしようと思う。 花の仕事柄、これまでバルコニーでは色々な植物を育ててきた。 ホームセンターや花屋さんで一目惚れして自宅にどうしても連れて帰りたくなった植物。花が終わってしまった宿根草などが翌年育つかどうかの実験や、その時々の流行りの草花など。 また転居と共に、バルコニーの環境が変化するので、その場所に合った植物を試しながら育てている。 現在のバルコニーは東向きで、夏の朝はとんでもなく暑くなり、オーニングで遮光する。日当たりがいいような悪いよう

クリスマスイベントを終えて

12月2日(金)3日(土)、zushi art gallery さんにてクリスマスイベントを開催いたしました。本日は、そのご報告です。 今回の装飾は、自邸で飾っているような少しラフなクリスマス装飾としました。友人の梅園で伐採した枝や、お稽古で一度使った枝や葉を使い、リースやハンギングの装飾です。自分の手元に来た植物は、できるだけ二度三度とデザインを変えて命を吹き込んであげたいといつも思っています。 まずは、ギャラリーさんのフエンスがちょうど野薔薇の蔓が絡んでいるので、エン