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切妻の屋根裏より ~その9~

デザインあれこれ

ファッションにお詳しい方は
「立体裁断」と言う言葉をご存じだと思います。
ただ、一パタンナーから見てみますと
その言葉、かなり誤解されているのではないかと
感じることも少なくないのですが・・・。

その事自体はまたいずれ書くと思いますが
今回は少し違う話です。

以前も書きましたが現在の服の市場では
あまり込み入ったデザインのものが
支持されないような風潮があるように思います。
そう言った意味で「左右非対称」なデザインも
一部のコレクションブランドなんかを除けば
あまり見る機会が多くないように感じます。

かく言う私にしても
トップにおいては左右の重さが
はっきり違うようなデザインの服は苦手です^^;
そう言う服を着ていると
どうしても肩が凝ってしまうんですよね。
単純に「デザイン」としては好きなんですけど。

既製服として生産することを考える場合も
「左右非対称」のものはなかなか厄介です。
工程数が増えることは勿論
単純に型紙のパーツ数がシンメトリーのものより
多くなってしまいますから。
縫製の現場をご存じない方には
大した問題に感じないかもしれませんが
これらのことは結構なストレスになったりします。

今回の写真は上記の「立体裁断」を用いて
たたき台の型紙を作りました。
まぁ、あえて立体でやる必要性があったかと言いますと
はっきり申しましてそんなものはありませんが^^
遊びと言うか、一応「勉強」と言うか
そんなラフな気分で作っています。

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ワンピースは本番生地で一発組みです。
型紙に仕上げるには多少手間がかかりそうですね。

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ジャケットの方は一旦型紙を仮縫い用に仕上げてから
シーチングで組みなおしています。

どちらもサンプルまで作るかは未定です。


https://www.creema.jp/c/kiseki


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