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双極性障害 混合状態とは

今回は、双極性障害での【混合状態】をピックアップしました。
混合? 躁とうつが混ざってるの?
そう。混ざるんです。Ⅱ型の場合は、軽躁とうつが混ざっています。

わたしは、うつ病から双極性障害Ⅱ型に診断が変わってから暫く経つのですが、なかなか合う薬がなかったり、アレルギーが出て入院するハメになったりで、ドクターも処方変更にビビッてるらしく(おい)
いま処方されてるのが、診断が変わる前から服用している薬。SNRIに分類される抗うつ薬なんですよねえ。Ⅱ型にはあまり合わない、躁転しやすいと言われる薬です。

うーむ。客観的にみて、混合状態になってるっぽい。
だいたいこうもnoteの記事を書いてること自体、お・か・し・い。
ってことで、ちょっと各状態を整理して、混合状態に対する知識を深めておきましょうか。


【躁状態】自信満々 寝なくて平気 喋りまくり アイデア出まくり
     すぐ気が変わる 活動しまくり 快楽追及
     双極性障害Ⅰ型での症状 入院が必要となることがある

【軽躁状態】上記状態の軽度のもの 双極性障害Ⅱ型での症状


【うつ状態】落ち込み やせる・太る 眠れない・寝すぎる 疲れやすい
      焦る 楽しめない 死にたくなる 集中できない 自責

双極性障害Ⅰ型では躁状態が問題となりやすいが、双極性障害Ⅱ型ではうつ状態がより問題となる。

双極性障害Ⅱ型はうつ病と間違われやすく、長い期間うつ病の治療を続けた後に気づかれ、治療方針の変更が行われることがある。


【混合状態】躁状態とうつ状態が混在している状態
      Ⅰ型でもⅡ型でも、この混ざった状態は見られる

双極性障害における混合状態とは、うつ状態と躁状態が同時に存在する状態をいいます。 一般的に「気分」「思考」「行動」の3つの要素全てがマイナス状態であれば、うつ状態。逆に全てがプラス状態であれば躁状態といえます。

例えば、気分はうつ状態であるにもかかわらず、思考や行動が躁状態の特徴を示すことがあります。これにより、不安定さが増し衝動的な行動を起こしやすくなるため、非常に危険な状態とされています。

混合状態の具体的な症状には、以下のようなものがあります。

  • 躁病(軽躁病)エピソードにおける混合型の症状(躁→うつへの移行期)

    • 不快または抑うつ気分が顕著

    • 喜びや興味の著しい減退

    • 精神運動抑制がほぼ毎日ある

    • 気力の減退や疲労感がある

    • 不適切な罪責感や無価値感がある

    • 自殺念慮、自殺企図など死についての反復思考がある

  • うつ病エピソードにおける混合型の症状(うつ→躁への移行期)

    • 開放的で高揚した気分

    • 自尊心の肥大あるいは誇大妄想

    • 多弁で喋り続けたい衝動や気分

    • 観念奔逸(次々とアイデアが沸き上がり、話がまとまらない状態)

    • 目標指向性の活動の増加(仕事、家事、趣味などを必要以上に頑張り過ぎる)

    • 結果を考えず興味のある活動に夢中になる(高価な買い物、ギャンブル、性的無分別、リスクの高いビジネスなど)

    • 睡眠欲求の減少(3時間眠っただけでよく休めたと感じるなど)


混合状態は、躁状態からうつ状態へ、またはその逆への移行期に起こりやすいとされています。また、抗うつ薬の使用が混合状態を引き起こすこともあります。混合状態は自殺リスクが高まるため、医療機関での適切な診断と治療が重要です。



以下のような正三角形を想像して下さい。

三角形の一番外側を10点。真ん中を0点とします。
三つの角は、気分、思考、行動とします。

気分には、気分がいい・悪い、テンションが高い・低い、抑うつ、多幸感
などがあります。
思考とは、考えがまとまっているか、一度に考えられる量が多いかなど。
行動とは活動量。低いと寝たきり、高いと寝ずに活動するなど。

躁状態では、トータルとして三角形が大きくなります(全てが5以上)
うつ状態では、トータルとして三角形が小さくなります(全てが5以下)
軽躁状態では、その人の元々の三角からしたら大きくなります。

寛解状態とは、4~6点くらいの幅に3つの要素(気分・思考・行動)が収まっている状態です。

混合状態とは3つの要素(気分・思考・行動)がバラバラの位置にある状態です。
気分だけ低いが行動と思考が高いとか、気分も行動も低いが思考だけが高いなど。思考では嫌なことばかり考えていたり、一見じっとしているようだが内的不穏が強く、気持ちだけが焦っていたりします。

混合状態の形は日々変化します。行動が回復してくると自殺の危険性が高くなるので注意が必要です。

【治療目標】

双極性障害Ⅱ型の場合、うつ状態を軽躁状態に持っていくことを目標にしないで下さい(軽躁って気分がいいんだけどね)
3つの要素を4~6くらいの領域に持っていき、その寛解状態を長期に渡って維持することを目標とします。

【治療の進め方】

悪化している時には「わたし」と「病気」がイコールになっています。自分にくっついている病気が悪いのであって、自分が悪いわけではありません。当事者の視点が専門家の視点に変わることで、良い治療につながります。
自分と病気を切り離して考え、客観的、主体的、肯定的になることで、当事者も専門家となり、ドクターという専門家と対等の立場で一緒に病気を治療していきます。
当事者が自分の状態を最も知っています。ドクターは当事者に問診をしない限り、どんな状態なのか分かりません。「わたし」と「病気」をくっつけて考えずに、病気から距離を置いて観察することが有効です。

また、躁うつが悪化している時にやってはならないのは「決定する」こと。退職する、転職する、結婚する、離婚する、大金を動かす、企業する、長年つきあいのある人と縁を切る、留学する……などの大きな決定はもちろん、日常の決定も少し時間を置いたり、家族や信頼できる人に相談したほうが良いです。
いきなり断薬するのもNG。主治医に相談して薬への不安を伝えて下さい。

そして、悪化している時にやることは、休むこと、薬を飲むことです。
とりあえず、これだけ続ける。そして受診日になったら、しんどいでしょうがその日だけは頑張って受診して下さい。


ってことで。
発疹アレルギーとか血糖値とか色々あるけど、次の受診日は処方変更の相談してきますわ(^^;


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如月ふあ
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