- 運営しているクリエイター
記事一覧
熱川バナナワニ園内で土手焼きを食べてディープキスをしているような気分 面影ラッキーホール 『代理母』(廃盤?)
「演歌みたい」というけなし言葉は、個人的には今や褒め言葉に近い。
田舎の人間関係みたいなねちっこさと泥臭さは、NYのバーに流れる洒脱なピアノトリオにはない安心感が感じられるのさ、最近。
楽器編成もアレンジも、コード進行も大して変わらないだろうに、サザンにあってレイ・チャールズにないものかな。
この面影ラッキーホールは、あざといまでにそんな演歌の魅力を利用したファンクだ。
スライ&ザ・ファミリ
ジテンクン返上 セロファン 『BABY LIGHT』
(高田馬場レコファンで中古盤を350円で購入)
良いのになぜか聴く機会が少ない。
セロファンはそんな個人的ジテンクンだった。
どれを聴こうかとCDを手にとるのだが、なぜか常に次点に終わり、別のCDを聴いてしまう。
悪くないが決め手に欠けるっていうか、もうひと押し感が抜けないっていうか。
聴けば“Viva America”なんざ、ポップだねえと舌鼓を打つのだが。
しかし、この“Baby Li
器用過ぎ! HARCO『Winter Sports Rainbow』
(高田馬場レコファンで350円で中古を購入してハッピー!)
そもそもこのジャケットが良すぎないか?
仮にHARCOを知らなくてもジャケ買いしてしまいそうな、孤独な美しさ。
で、映画『汚れなき悪戯』テーマ曲を思わせるもの寂し気なエレキピアノのイントロでいきなりやられるよ。
そして相変わらずのHARCO節。
線は細いが、結構ファンキーでひらめきのあるメロディーはトッド・ラングレンかデイビッド・ゲイ
やっぱ演奏ってことなワケ? ソウルスクリーム&大阪モノレール 『TOUR2002 FUTURE IS NOW』
(ポニーキャニオン/2500円)
テクノミュージシャンである石野卓球が、名ギタリストCHARのアルバムを「プレイヤー(演奏者)ミュージックに興味はない」と断言したとき、目からウロコが落ちたもんだが、でもやっぱ演奏じゃん?と思ってしまったのが2002年のことだった。
ライムスターの『噂の伴奏』収録の『This Y'all, That Y'all』の、スーパーバタードッグのファンキーな伴奏に乗せた
「スゲエ」前夜 BOaT 『LISTENING SUICIDAL』
(イーストウエスト・ジャパン/3059円)
「結構いいじゃん」というアルバムには出会っても「スゲエ!」と思うことは少なくなる。
それでも月に20枚近くCDを買い続ける(「そんなことより子供作れよ」と友人に叱られた)ワケは、ビーチボーイズの『サーフズアップ』やスパンクハッピーの『フリークスマイル』のような「スゲエ」作品に出会いたいからだ。
あの驚きとときめきをもう1度味わいたいからだ。
BOa
完璧だから未完全だったライブ 『NavKatze 1986-1987』
(高田馬場ディスクファンで見本盤の中古を1200円くらいで買ったかな?)
あのシュトックハウゼンがシンセサイザーに注目した理由は「完璧に思った通りの音が出るから」だった。
演奏者の気分でテンポを変えられたり、楽器の調子で周波数が変わったり、そうした想定外の音が許せなかった。
作曲者が楽譜に書いた通りの完璧な音を出せること。彼はそれを望んだそうだ。
80年代、女ポリスの異名をとったこのナーブカ
やっぱロックンロールじゃん シーガルスクリーミングキスハーキスハー『NO!NO!NO!2000』
(ブライエイド/2000円)
やっぱロックンロールじゃん!と再認識したのは、2年前に見たこのバンドのライブだった。シーガルスクリーミングキスハーキスハー。
この時はベースとギターの2人組。
クールな姉御、愛葉のカリスマ性に、客はみんな首っ丈だったっけ。
トッドラングレンの曲が流れ(最近見たHARCOのライブも同じだったな)、客電が落ちると、矢継ぎ早に演奏が始まる。
基本的にはギターとベース、
アイデンティティよりクオリティ バンバンバザール 『4』
(パイオニア/2400円)
「日本のロックにオリジナリティはない」と、来日時に英国のブルース歌手、アレクシス・コナーは言ったそうだ。
余計なお世話である。
じゃああんたは英国音楽をやってるのか?
黒人のブルースをコピーしてんだろ?
ビートルズはアイリッシュのくせしてR&Bコピーしてたんだぜ。
黒人だって、父ちゃんやじいさんの作ったもんコピーしてんだろ?
なんだよオリジナリティって?
むし
オススメ前衛 想い出波止場『VUOY』
(見本盤)
前衛的、アバンギャルドってことは、つまり退屈なんだと思ってた。
悪いのはビートルズの『Revolution #9 』だと思うけど、なになに、前衛のポップさってのももちろんある。
日本が誇る前衛音楽グループ想い出波止場の『VUOY』はその最たる例だね。
確かに普通の曲はない。
ヒットチャートに上がりそうな一般的な作りの曲は1つとしてない。
が、次から次と飛び出す音の実験の数々は、言