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器用過ぎ! HARCO『Winter Sports Rainbow』

(高田馬場レコファンで350円で中古を購入してハッピー!)

そもそもこのジャケットが良すぎないか?
仮にHARCOを知らなくてもジャケ買いしてしまいそうな、孤独な美しさ。

で、映画『汚れなき悪戯』テーマ曲を思わせるもの寂し気なエレキピアノのイントロでいきなりやられるよ。
そして相変わらずのHARCO節。
線は細いが、結構ファンキーでひらめきのあるメロディーはトッド・ラングレンかデイビッド・ゲイツか。

「退屈を乗りこなし何処へ行こう/僕らここでは冬のエキストラ/柔らかな恋の嘘を暴けたら/滑り降りてく/その軌跡はきっとrainbow」なんて、なんともレトリカルな歌詞もたまらん。

なんともクリスマスな『Snow Man』の可愛いポップさは、解散してしまった花*花を思わせる。
『無限軌道』の頃のチューリップや、『LIFE』の頃のオザケンが好きな人なら惚れ込むはず。

が、しかし、But、However、どうして『Short Film』で外すんだろう。
デジタル機器を軽やかに操った、なんつうかな、現代音楽ポップっつうか。

面白い。大好き。
でも、あえてここに入れない方がいいのでは。
なんか難しいイメージが、このナイスなソングライターぶりと噛み合わない気がする。

つくづく思うが、この人は器用過ぎる。
で、なんかイメージがぼやけるのかもしれん。惜しい。
こんなポップなメロディー書ける人、そうはいないと思うんだが。

HARCO、あんたは器用過ぎるよ。そんなあんたに惚れちゃったんだけどさ。

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