23. 余韻


2019年11月29日 8:28



今朝のコーヒーはブラックで。

頭をしっかりさせないと、昨晩のあなたばかり思い出してしまう。

まぁ、それもいいんだけど。
やりたくなるから。


テレビをつけて、新聞に目を通して。

出勤の準備。

なかなかうまくまとまらない髪も、今日は許せる。


そうだ。
あれを持って行こう。

あなたがプレゼントしてくれたハンカチ。

なんだかあなたを連れて行くようで。
入れたポケットをそっと触る。


カバンの中を確認して、鍵とスマホを持って。

ふとスマホを見ると。
数件のLINEの通知。

「んー…。」

中を確認せずにしまう。

ごめんな、紗希。


しばらく恭子さんに夢中になりたい。


身も心も。

この余韻が消えるまで。


さぁ。

今日も仕事。


がんばれそうです恭子さん




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?