銀河と死に蜘蛛 [不安の日記 vol3]
天の川が流れている。
銀河の縁を内側から眺めている。
行き詰まると星を眺めに外に出る。
できるだけ灯りのないところを探して歩いていると、道に大きな蜘蛛が死んでいた。
都市で過ごしていると、どうも自分が星の上に生きていることを忘れてしまう。
思い出したところで人生が変わるわけじゃないけれど、人生変えずとも生き続けることができるような気がしてくる。
知らない歌と知らない星に心を洗ってもらいつつ、汚れた靴を気にして帰った。うっかり蜘蛛を踏まないように、下ばかりを見て歩いた。
46億年の星の歴史と、20万年の人類の歴史を経て、お菓子が昔より小さくなるだけなんてそんなのは御免だ。
入れ物いっぱいのお菓子が戻ってくるように、パフェのコーンフレークがこれ以上増えないように。
なにができるか見てみよう。
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