私がJリーグクラブで働いている理由
新卒で入社したファジアーノ岡山というJリーグクラブに勤務して、今年で11年目となりました。
今回、「自分がJリーグクラブで働いている理由」を書くことで、今後Jリーグクラブやスポーツ業界で働きたいと思われている方に、少しでも参考になればと思い、残してみることにしました。
①Jリーグクラブで働くようになったきっかけ
私の出身は山口県で、高校卒業まで山口で過ごし、岡山大学への進学を機に、岡山に越してきました。
ファジアーノ岡山との接点は、大学3年生で初めて観戦したホームゲームでした。当時ファジアーノ岡山はJFLに所属していて、友人の誘いで初めてサッカーの試合を観戦することになりました。
スタジアムには、大声援で選手を後押しするサポーター、多くの家族が和やかに試合を観戦する姿がありました。それは、不思議な空間であり、故郷にプロスポーツチームを持たない(当時)私にとって初めて体験するものでした。
そして、「応援するチームがある文化をつくりたい!」「スポーツが持つ感動 を1人でも多くの方に伝えたい!」という思いが芽生えました。
そしてその後、運よく当時の社長の木村さん(現Jリーグ専務理事)と、現社長の北川さんに出会うことができ、(めっちゃ端折りますが)今に至ります。
②実際に10年間働いてみて
Jリーグが誕生し、今年で28年目。ファジアーノ岡山がJリーグに昇格し、今年で12年目を迎えます。
以前のnoteにも書いたのですが、「スポーツは日常に必ずしも必要ではない。しかし、日常に彩りを加えてくれる存在」だと思っています。そしてプロスポーツ運営は、インフラ(衣食住、医療、物流等)の上に成り立ち、成熟した社会でないと存在できないと考えています。
ですが、、、
最近Netflixで「栄光のチーム:ユヴェントス」を観たことで、サッカーとプロスポーツクラブへの意識が少し変わってきました。
内容は割愛しますが、映像の中でユヴェントスは設立120周年を迎えます!創設時1897年の日本は明治30年。(帝国図書館と京都大学が設立した年だそうです)
120年の歴史を歩んだユヴェントス、ホームタウンのトリノではサッカー、プロスポーツクラブが文化になっていました。言うなれば公共財。図書館や博物館、美術館と同レベルの存在に感じました。
日本でJリーグが始まってまだ30年足らず。これがあと90年続けば、イタリアと同じようにサッカーが文化になっているかもしれません。この映像を通じて、持続させることの大切さを感じた次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!Jリーグクラブで働くことは、文化づくりに携わることだと思います。この文章を通じて、Jリーグやスポーツ業界に少しでも興味をもっていただければ幸いです。
内富 基陸
※以上、全て個人の見解です。
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