見出し画像

あなたが「なにをしているか」はさほど興味ない

「どんな人なのかなんとなくわかりました」
 不意に聞いたその言葉がものすごく引っかかってしまった。思わず、「どんな人だと思ったんですか?」と聞き返してみたら、相手は喉を詰まらせた。

 そして、言葉を選びながら伝えてくれたのは、「どんな人」ではなく、「なにをしている人」だった。つまり、仕事であったり所属であったり、趣味であったり。
 それって外の薄皮のようなものじゃないだろうか?

「どんな人」かは、もっとその人が大切にしていることや信念のようなその中核を端的に表すことだと思っている。

 僕は「どんな人」かを知りたくて、相手がなにをしているかにあまり興味がない。だから、その人の仕事や専門を知らないまま、親しくなることがたまにある。けれど、経験則的にそちらの方が深い関係を築ける。

 慈善事業をしている人、人々の生活を豊かにしようとしている人。その人の行為や実績、わかりやすいものに人は惹きつけられる。だから、プロフィールに資格がたくさん並んでいると「すごい!」となるのだ。

 ただ、その行動を起こしてきた想いや背景の方が大事だと思うのだ。それが原動力なのだから。

 僕はどんな人かと問われたら、なんと答えるだろうか?
 パッと思いついたのは「変わる人」だ。止まることよりも後退をよしとする。停滞こそを恐れている。

 さて、あなたはどんな人?

読んでいただきありがとうございます。 励みになります。いただいたお金は本を読もうと思います。