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見えない痛みへの想像力

声帯ポリープは治るまでに、数ヶ月かかる人もいるらしいです。 ですから、気長に焦らず声を出し過ぎないようにしながら過ごしているのですが、なかなかハードな状態が続いています。

単純に声を出さないで生活するのが難しいのは以前から書いていますが、それ以上に面倒なのは、外からわかりづらいということです。ちょうど帯状疱疹になった人がいて、その人は目立つところに症状が出ていて、見るからに辛そうでした。

一方で、僕の声帯ポリープは体内のことなので、外からは一切見えませんし、この症状を経験したことがある人が身近にいないので、共感のしようもありません。そのせいか、あまり声を出せないんです、と伝えてもやたら話しかけてくる人がいます。 なまじ声以外はすこぶる健康で、身体も動かしているので仕方ないのかもしれません。

でも、こういう体験をしてみて、わかりやすさの弊害を感じます。 見えにくいもの、わかりづらいものに対する想像力が失われてしまうと、人の分断は深まっていきます。それは他者の痛みとか苦しさを理解できないということだから。

僕自身もまだまだその手の想像力は浅いですが、少しでも気づけるように心がけていきます。

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