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理解できない事象

暑い中、道を歩いていたら警察官と男の人が揉めていました。

どうやら男性はネズミ取りに引っかかったようで、それが気に入らず食ってかかっていました。

警察の方も大変だなぁと思いながら通り過ぎた時に、そのやりとりの一部始終が耳に入ってきました。

「そりゃあ、俺も悪かったけど、他の奴もちゃんと取り締まれよ」
「やってます」
「やってないだろ」
「やってます」

僕は思わず顔を上げて、そちらを見てしまいました。

今回は見逃してくれとか、自分はちゃんと一時停止していた、と主張しているのであればそのままスルーしていたでしょう。
けれど、自分が嫌な目に遭っ宝から他の奴も不幸にしろ、という発想は僕の中にはありませんでした。 だって、他の人を厳しく取り締まらせたところで、自分が切符切られた事実がなくなるわけではありません。それでも、道連れにしてやらなきゃ気が済まなくなっていたのでしょう。

いかに自分の視野が狭いのかを思い知らされた気がしました。

なんでこんな悲しい出来事が起こってしまうのだろう?
そう感じる痛ましい事件が、毎日のようにどこかで起こっています。
不幸な事故でない限りは、だれかが意図して起こしています。そんなこと起こるはずがないと、遮断してしまうのは簡単なのですが、それは現実から目を背けることになります。

自分の常識では計れない出来事は、想像もしなかったような世界が存在している証拠。
だから、共感する必要はなくとも、目の前の事象をちゃんと受け入れようとする姿勢を見失わないようにしたいです。

必ずしも悪いことばかりから目を背けているわけではなく、自分にとっての幸運やチャンスからも目を背けている可能性があるから。

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