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交渉の善性

 交渉をする機会が昨日今日と2連続であった。

 あまり考えないまま生きていると、交渉は相手から提示された条件を呑むか呑まないかの二択になってしまう。そのことに気づいてから、条件をしっかりと確認するようになった。そうしてみると、矛盾点や自分の希望が湧いてくるようになった。

 ダメもとで意見を言ってみると、案外通る場合がある。少なくとも無下にはされない。相手もそれほど厳密に基準を設けているわけではなく、また一方的に都合を押しつけようとしているのでもない。ただ、こちらがなにを求めているのか知らない以上、相手の都合にそくした内容になっている。

 だから、交渉も1つの対話なのかもしれない。お互いがなにを求めて、どこが譲れるのかを机の上に出して、それをすり合わせていく。たとえ関係性が敵対的ではあったとしても、その部分は変わらないのではないだろうか。

 最近聞く機会が少し減ったが、「働き方改革」という言葉をよく聞いていた。それが上手くいかない時、おそらくトップダウン式になっていて、働いている本人の声が反映されていないからだろう。聞く耳を持たない人と自分の姿勢や意見を言わない人の間では、それはすれ違いも生じるだろう。

 だから、交渉が必要になった時もまずは相手が意見を聞いてくれると思って、まず言ってみるのがいいかもしれない。

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