モノローグの掃除

 近頃、自分のモノローグの口が悪い。

 たとえば、筋の通らないことを言う人に「うるせえな」「めんどくせえな」と呟く心の声がある。
 もちろん実際には口に出さないし、どうしても伝える必要がある場合は言葉を選んでいる。ただ、ちょっと柄が悪くなっている実感がある。

 苛立っているつもりはないのだが、思い浮かぶ言葉が荒いのは、なにもないとは言えないだろう。井戸水が汚染されているような状態なのかもしれない。

 だから毒出しとして、最近ご無沙汰だった瞑想を行うようになった。

 短い時間でも静かに座っていると、雑念に紛れて暴言が浮かんでくる。それとともに感情も動くので、なるほど知らぬ間に自分も色々抱え込んでいるのだと他人事のように思った。

 モノローグって、基本的に他者は聞くことはできないし、自分の中で湧いては消えていく声なので、これまであまり注意を払ってこなかったけれど、面白い。夢日記ならぬモノローグ日記をつけても面白いかもしれない。無意識とも繋がっているので、自分の本音が浮かび上がってくるかもしれない。

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