見出し画像

気づいていない長所のフィードバック

 他者との関わりの中で、どうやって信頼が築かれていくのか、関心が高まっている。考えていく中で、特別で劇的な出来事よりも、日常の些細なことの繰り返しで築かれていくと感じるようになった。

 では、他者との間でどんな関わりをしていくことで信頼関係が深まっていくのだろう?

 その問いが出たところまでで最近思考が止まっていた。具体例を思いつくことはあるけれど、それらの例から特徴を抽出できなかった。

 逆にどうなれば信頼は揺らぐのか?
 ふとそう考えたら思いつくのがあった。

 わかっている急所を、正面から突かれるのが嫌なのだ。

「自分の部屋を掃除しなさい!」
 小さい頃に、何度もそう言われた。自分の部屋が汚いのはわかっていて、そろそろ掃除しなくちゃと頭の片隅で考えている。けれど、その痛いところを母から突かれると「わかってるよ!」と返したものだ。

 もしかしたら、それと逆のことをすればいいのではないだろうか?

 つまり、本人が気づいていない良いところを優しくフィードバックする。

 意識していなかった長所を指摘してもらって悪い気はしない。漠然としていたら胡散臭くなってしまうが、具体的な事実を引き合いにしていれば疑いも浮かばない。自分に関心を持ってくれているのがわかるし、自分も相手に注意を払おうと思うだろう。

 だから、関係性を深めたい時は相手をよく観察して、自分で素敵だと思ったところを素直に伝えるという行為をしていくのが大事なのかもしれない。

読んでいただきありがとうございます。 励みになります。いただいたお金は本を読もうと思います。