悪いのは運じゃない

 1年に1回くらいは、ことごとく裏目に出る時がある。今日はまさしくその日だ。

 水道の蛇口につけていた浄水器が壊れ、外出する際に忘れ物をして、仕事中にミスをした。そして、今日だと思っていた予定の日にちを間違えていた。

 踏んだり蹴ったりだった。こういう場合、事象をつなげて、呪われているんじゃないだろうかと思ってしまう。けれど、そんなことはない。

 数年使用した浄水器については不運だが、残りは僕の人為的なミスだ。呪われているもなにも、別に関係ない。

 あらゆるものにつながりを見出そうとする人間の能力は、素晴らしいけれど自らをも騙してしまう。1つ1つを丁寧に見ていけば、忘れ物は事前準備によって防げたし、予定の日にちはスケジュール帳を再確認できた。

 起こっていることをちゃんと見るのだ。悪いの運じゃない。観察眼だ。

読んでいただきありがとうございます。 励みになります。いただいたお金は本を読もうと思います。