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あえて決めない

人との関係において「あえて決めない」ということは、実はとても大事なことだと思います。

たとえば、友達と話していると、自然とその友人間での役回りができていきます。幹事をやってくれる人、盛り上げる人、話を聞く人。しかも、それは不変的ではなく状況によって柔軟に変わっていきます。

一方で、たとえば仕事上の上司と部下みたいな立場は、あらかじめ決められています。 その基本となる関係性はずっと変わりません。部下が詳しいことを上司に教える場面でも、土台となる部分は引き継がれています。

利害があると、関係を固定化することが運用上楽になる場合があるのですが、それが窮屈さを生むこともあります。「上司(部下)のくせに〇〇しない」みたいな話はよくありますが、それは役割から抜け出せないがゆえに生じる軋轢。

誰がなにをやるのかあえて決めないと不安定ですが、必要性に気づいた人が主体的に行動していきます。

その差は大きくて、友達と一緒にいる時の気やすさはそこから生まれていくのでしょう。もちろん、得意不得意や相性はあるので、全ての人と友達になれるとは限りませんが、そういう時は離れればいいだけです。

あえて決めずにあやふやさを許容していくことが、僕達を自由にしていくのかもしれません。

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