ちゃんと見てるよ
「ちゃんと見てますよ」
不意に、自分の口をついて出た言葉があった。
他者に向けた言葉だったけど、自分も欲していた気がする。
褒めてほしいわけじゃない。アドバイスを求めているわけでもない。ただ、目立たないけど必要なことをやっている姿を、だれかに知っていてほしい気持ちはある。
世の中は感動的な話と炎上案件で溢れていて、どんな形であれ刺激的で鋭利なものしか刺さらなくなっているように感じる瞬間がある。しかし、地道で表に出てこない人々の働きがあるからこそ、際立って見えるのだ。
ともすれば背景になってしまいそうな、その淡い存在を忘れてはいけない。
ちゃんと見てるよ。
その言葉1つあるだけで、ホッとするのだ。
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