百面相の共通点

 在宅ワークが増えて、親の職場での顔を見るようになった。家では優しいお父さんなのに、画面越しに部下に怒鳴ったり、脅しつけるような振る舞いをしているのを目の当たりにして、怖くなった。
 そんな内容の記事を半年くらい前に読んだ。ソースを見つけようと検索したのだが、残念ながら見つけられなかったのだが、とても印象に残っていた。

 僕達は様々な一面を持っている。環境や相手が変われば、その振る舞いも変わってくる。だから、同じ場所に異なる関係性の人が複数いると、居心地の悪さを覚えるし、トラブルが起きやすくなる。

 どんな一面の人間として出会うかは、その後の関係性に大きく影響を与える。

 先日、仕事仲間として出会った人が、少し特殊な趣味(?)に取り組んでいるのを知った。たまたま知った別の仲間が、僕に教えてくれたのがきっかけだった。

 本人がすすんで言わないので、こちらから詮索はしない。話の種になるし、隠すよりも公にした方が盛り上がると思うのだが、本人の中では今までと違った目で見られるのが嫌なのかもしれない。

 僕はその話を聞いた時に、意外な感じがするよりも、納得した。

 その時、様々な一面を持ちながらも僕達は根っこの部分で一貫するものがあるのだと思った。
 家族の一員として、仕事人として、学生として、友達として、恋人として。いくつもの側面を持ちながらも、変わらない人間としての一面。そこに触れられるようになるのが深い関係性を築くってことなのかもしれない。

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