認識の歪みと知ろうとすること

 以前借りていた家の不動産会社から着信が残っていた。
 借りていたのは随分前だったので、退去時の不備かと思った。ビクビクしながら、折り返しの電話をかけると、契約していた火災保険を解約をすると、割り戻しがあるというありがたいお知らせだった。

 感謝すると共に、電話を切って「こういうところだな」と自分の思考の歪みを内省する。

 連絡があった時点で、「なにか自分は悪いことをしてしまっただろうか?」と考えてしまう。思考の偏りが以前ははっきりとあって、だいぶ薄まってきたものの、まだ名残りがある。
 僕の場合は、環境などの変えがたい「生きづらさ」があるのではなく、自分を「生きづらく」している側面があるので、こういう面は日々変えていきたい。
 そのためにはこうして自分の行動を観察して、思考のプロセスを辿って気づく作業が不可欠だ。認識しないと変えようにも変えられない。まずは知ろうとすること。自分も他者も、社会も世界も。

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