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ジャニーズ問題 ほんとに解体?

本日のジャニーズ事務所の記者会見を見て、まず驚いたのはジュリー氏の潔良さでした。いや潔良いと言うより事務所やお金に対する執着が無いと言った方がいいのかも知れません。まさか860億円の相続税を払い、被害者への補償が終わったら会社を廃業させるところまで行くとは思ってもいませんでした。独立した新会社の設立とか、ジャニーズ事務所の名前変更は事前にリークされていたのでそれほどの驚きはありませんでしたが、何らかの形でジュリー氏の関与は残るのかなと思っていたので、この点に関しては恐れ入りました!

しかし新会社の名前をファンの公募にすると聞いて又々びっくりしました。えっ第二のジャニーズ事務所を作る気なんだ!と思ったからです。東山新社長は新会社はエージェント業務をする会社で希望するタレントやグループは個人事務所を作った上で新会社とエージェント契約を結ぶと言っていました。つまり株式会社ストーンズが新会社とエージェント契約を結ぶイメージです。ここで問題なのはストーンズと言う名前を含めた権利関係をジャニーズ事務所がそれぞれのタレントやグループに渡してくれるかどうかです。もし無償で渡してくれるならばファンクラブはそれぞれのタレントやグループのファンクラブだけでいいはずです。つまりストーンズファンクラブだけでいいのです。しかし今日の会見を聞くとこの点がはっきりせず、逆に新会社の名前をファンに決めてもらうと言っています。おいおい!!!エージェント会社がなんでファンに会社名を決めてもらうんだ!エージェントは本来裏方であってタレントの代理人のはずです。そのエージェント会社がファンに名前を決めてもらうと言うことは、つまり第二のジャニーズ事務所を作り、前と同じように新会社のファンクラブで儲けようと言うことですね。

ここでハタと気が付きました!新会社の業務はよく見るとエージェント及びタレント育成会社でした。つまりジュニアの育成は今まで通りやるんですね。新会社名+ジュニアは今後もジャニーズ・ジュニアのように続いて行くということです。なんのことは無い、力のあるタレントやグループは形式的に個人事務所を作り、エージェント契約で囲い込む、一方、デビュー前の若手は今まで通りジュニアとして活動すると言うことですね。芸能業界に新しい風を運んで来たのかと思ったのは私の早とちりでした。もともとジュニアの育成とエージェント業務は分離すべきもので同じ会社がやってはいけないと思います。タレントの育成学校なら本来その対価として親が授業料を払うもので、子供を事務所に預けてただで教育してもらうと、最後は子供が体を売らなくてはいけない状況になるからです。(これは安月給の例え話です)またジュニアを何時デビューさせるかを決めるプロセスが人次第だとそれを餌に悪いことをする輩が出て来きます。そもそも子供をタダで仕込んでもらうなんて封建時代から続く相撲部屋や芸者の置屋のようでやっぱりやばいですね。芸能界の悪習はまだまだ続きそうです。


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