kirisame_nostalgia

今でも私は「諦めたらそこで試合終了ですよ」に囚われているんだと思います。ここは自分と向…

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今でも私は「諦めたらそこで試合終了ですよ」に囚われているんだと思います。ここは自分と向き合うための場所。燻ってる言葉をメモ。ゴミの分別ができる人と少し陰ってる部分がある人が好きです。

最近の記事

ミニマルであることのよさなんて、わからなかった。

今でこそわかる。結構ミニマリスト寄りな方だと思う。 でも、それは年月と経験が教えてくれたものであって、大学生の私にはそんな概念存在しなかった。 当時の私は父から譲り受けたNikonの一眼レフを持ち歩く写真女子だった。 通っていた女子大では友達と一緒に写真部に所属し、素性の知れないTさんというどこかのカメラ屋の強面のおじさんに、暗室での作法と現像技術を教えてもらっていた。 真夏の暗室での作業は正直辛かった。狭さと、暗さと、暑さに加えて、臭さとも戦わなければいけなかった。現像

    • 私たちを取り巻く「バイバイ、またね。」の事情

      仲のよい男友達と2人で遊んだ後、駅で「バイバイ、またね」と切り出してから、それぞれのホームに向かい出すまでに時間がかかる場合がある。別れ惜しみというのか、なかなか帰してくれないあの感じ。 「このまま、できればバイバイなんてしたくない。朝まで一緒にどこかで過ごそうよ。」 友達の仕草、ことば、眼差しの端々に、そんな意味合いを感じてしまったことってないだろうか。私はあの時間が苦手で、居心地が悪くなってしまう。 今までフレンドゾーンにいた人が、自分とそれ以上の関係を求めているの

      • 韓国映画デビュー。 『パラサイト 半地下の家族』

        私は韓国映画を観たことがほとんどない。 映画だけでなく、ドラマもそうだ。 昔、母が好んで見ていた、いわゆる韓流ドラマをチラ見した時に、すごく偏った先入観を抱くようになってしまった。もうだいぶ前、冬ソナの少し後くらいだったんじゃないだろうか。 韓流ドラマといえば、劇的な事件が急ピッチでまくし立ててくるイメージが私の頭の中ではでき上がっている。あれよあれよという間にテンポよく事件が起きていくような感じ。1つのエピソードにそんなに盛り込まなくてもいいんじゃないの?と思わず口にしそ

        • 南極のペンギンに会いたい。

          空の青、雲と氷の白、海は青というよりは黒に近い。そこにターコイズ色の氷河がプカプカと浮いていて。 色といえばそれくらいだろうか。 荒々しさむき出しのミニマルな世界で、たくさんのペンギンがパタパタ歩いたり、ひたすら泳いだりしていた。アザラシは、二つに割れゆく氷河の上でゴロゴロと転がり、入った亀裂から海に落っこちないように、ゴロゴロ、ゴロゴロと、上手に裂け目を渡り、危険を回避してのっぺりと寛いでいた。 *** 「今、時間ある?ちょっといい?」と彼が言った。 え、これって、な

        ミニマルであることのよさなんて、わからなかった。

          Eb管界隈のあなたと私

          「G線上のあなたと私」というドラマを見ていて、思い出したことがある。 大人の音楽教室、そういえば私も行ってたよね?! 私は2年間ほぼ毎週金曜日の夜に、愉快な仲間たちと楽器を鳴らしていた。もう、10年以上前のことだ。 父親くらいの年齢のおじさんサラリーマンが2人に、ちょい歳上のお兄ちゃん的な実業家1人、一個下のかわいい妹風女子に、私、の計5人。 アルトサックスで私たちの人生は交わった。今まで別々の人生を歩んできたけれど、みんなの中で何かのきっかけがあって、同じタイミングで「

          Eb管界隈のあなたと私

          歯列矯正という名の旅の途中で

          「新しいクラウン入れる前に、歯列矯正を考えてるならやってしまった方がいいよ」 歯科定期検診で、そう優しく囁かれたのはちょうど1年前か。 担当の先生はとても温厚でいい声をしているので、この人の声ならずっと聞いていたい!と思えるのだが、毎回話の盛り上がりに欠けることが玉に瑕である。 しかし、言っていることは的を得ているので、私は1年前にようやく、そのええ声に導かれるように、歯列矯正を本格的に検討しはじめた。 きっかけ ある朝、「ガリっ」という歯の擦れ合う音で目を覚ました。 そ

          歯列矯正という名の旅の途中で

          No Plan フライデーも悪くない

          「今度の金曜、飲みに行かない?」 「あ、ごめん。金曜は先約があって無理なんだー。また今度ね。」 「りょうかーい。じゃ、また今度誘うわ。」 これは友達や同僚の誘いを断る時のありがちなやりとりだ。 先約 ① かねての約束。以前にしておいた約束。前約。 「 -を果たす」 ② 約束を申し込まれた以前に結んでおいた別の人との約束。 「今日は-がある」 ( 出典:https://www.weblio.jp) 先約と聞いて、私を誘った友人は何をイメージするだろう。例えば、彼氏との

          No Plan フライデーも悪くない

          なんとなく決めていること

          Writing about music is like dancing about architecture. - Thelonius Monk(誰の言葉かという点は諸説あるらしい) 「音楽について書くということは、建築をダンスで表現するようなものだよ。」= 「多くを語らせてくれるな、実際に

          なんとなく決めていること

          「好きなもの」とのつながり方について

          今日は午前中から自宅のパソコンの前で作業をしなければいけない日だった。 私はその時の気分によって、作業用BGMを流す日もあれば、無音環境でカタカタとキーボードをタイプする音だけが響いている日もある。 今日はまさに、無音の中で作業したい気分の日であった。 作業に集中していると、さして生活音は気にならないのだが、ふと、耳に意識を持っていくと、隣人が爆音で聴いている音楽が耳に入った。 隣の部屋はAirbnbとして使われているらしい。(確かめたことはないが、いつも違う人が出入りし

          「好きなもの」とのつながり方について

          つづきではなくて、スピンオフ。

          昔、ブログを書いていたことがあった。 その時どんなふうに始めたのかが気になって、もう何年も開いていない自分のブログを検索してみた。 ・・・まだそこにあったよ!(閉鎖してないんだから当たり前か。) 今日ブログを始めてみようと思ったのも 多分次へのステップを踏み出すためだー。と思うことにする。 何をどう進めていくかまだわからないけど 今何思って生きてるか、まだ忘れないうちにメモをとるために 続けていけたら素敵だ。 3日で終わらないことを願う。 いや、やるのは自分だよね。

          つづきではなくて、スピンオフ。

          どこでもドアの先の白い闇

          いつかメモしておきたいと思っていたことを試しに書いてみる。 私の中学時代は「闇」の時代だった。 田舎の中学生の日々が、まるでドラマのようだったあの頃、私と仲間は、毎日を肝試しするように生きていた。 いじめとかではないけれど、ある一連のできごとのインパクトが強烈すぎて、それ以外のことが思い出せない。 思い出せない、のではなくて、潜在意識の中では、あの頃のことを「思い出したくない」と思ってるんだと思う。そっちの方が近い気がする。 すごく不思議だけど、その嫌なできごと以外はほぼ

          どこでもドアの先の白い闇

          久々に、向き合ってみることにした。

          言葉で想いを伝えることは難しい。 コミュニケーションについて、大学で学んだことがある。 バーバルコミュニケーション、ノンバーバルコミュニケーション。 なんと、言葉以外で伝わる情報の方が実は9割と圧倒的に多いらしいのだった。 初めてこの話を講義で聞いた時、やけに納得したのを覚えている。 昔から電話で何かを伝えることがすごく苦手だったのは、そういうことだったんだ、と。 電話でのコミュニケーションは、一切の視覚情報を遮断してるんだから、そりゃ、当たり前だ。 声は電波に乗ってあな

          久々に、向き合ってみることにした。