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No13.子供を産まないことこそが子供のためなのではないか?

「日本に生まれただけで幸せ者」。
このように言われて「確かに、そうだよな。」と思う。
最近では、ロシア・ウクライナ戦争の長期化によって家族や友人、恋人が殺され、愛する領土や家までも破壊されて涙を流している人が連日テレビやSNSを通じて大々的に報じられている。

また、中国の一帯一路構想に基づいてウイグル地区に住む民族への洗脳・ジェノサイドや時代を遡ればナチスドイツの「反ユダヤ主義」と言う考え方に基づいて多くのユダヤ人が迫害されたと言う過去もある。

私たちは元を辿れば同じ人間であり、同じ一つの地球に住む生物であるのにも関わらず、国境という名の縄張りを張り、ヒトの中に優劣や価値を付けることでこれまでやってきた。

まぁコレが生物であるが故の弱さや愚かさだと言えば、それまでだと言う気もするが、私たちはそのような世界に生きている限り、逃れることができないよな。

さて、日本という非常に恵まれた先進国で生まれた私達ですが、最近はどうも勢いが落ちてきている。

第二次世界大戦が終わり、数多くの兵隊さん達が日本へ帰ってきてから第一次ベビーブームが起き、さらにその数十年後の第二次ベビーブームで胃袋が膨らんだ日本経済はイケイケムードだった。

そんなイケイケムードからバブルが崩壊し、30〜40年ほど経とうかとしているこの時期。私たちの生活はどうなったでしょうか?

2022年よりロシア・ウクライナ戦争により世界のエネルギー情勢が崩れ、コロナウイルスの蔓延により消費の冷え込み、米国政府の行き過ぎた金融緩和による株価暴騰とそれに伴う歴史的なインフレ・円安など今の世界は非常に不安定化しており、さらに日本も巻き込まれてしまっている。

日本では、ここ数年デフレが続いていたが、世界情勢の不安定化によって待望のインフレがやってきた。マイルドなインフレは消費活動を刺激するため、日本銀行も2%のインフラ目標をこれまで掲げていたこともあって待ちに待った感が溢れていた。

しかしデフレに慣れてしまっている日本人にとってインフレは全く喜ばしい物ではなかった。それもそのはず。多くのエネルギーや食料を外国に依存している我が国では円安によるエネルギー・食品価格高騰と言うことで、モノやサービスの値上げが相次いでいる。

それらに加え、サラリーマンの平均年収もほぼ横ばい(むしろ下落)にも関わらず、社会保険料や雇用保険・所得税の増額などによって手取り収入は減る一方。

第二次ベビーブームから第三次ベビーブームが到来すると期待されていたが来ることもなく、出生率も減り、高齢者は年々増すばかり。

社会保障費や防衛費などを税金で賄えないとなると、児童手当の所得制限を設けて高年収層への手当をなくしたり、法人税や所得税など我々の給与に関わるところから徴収することで採算を取ろうとする。それでも足りなければ国民の資産を担保に国債を発行し、未来に生きる日本国民から前借りする。

賦課方式を採用する我が国では、コレからの日本国を担っていく若者からお金を吸い上げ、社会的弱者のレッテルを貼られた高齢者にお金が分配される。このようにある世代からある世代へとお金の分配が起こるのは異様な気がしてやまない。

それでは、新卒採用試験に合格することができず非正規社員としてコレから働く若者は社会的弱者ではないのだろうか?もちろん、非正規社員の方も正社員の方と同一労働しているのだから、価値がないと言いたい訳ではない。そうではなくて、同一労働しているにも関わらず給与水準が正社員よりも少なかったり、ボーナス支給がなかったり、社内手当が受けれないと言ったような差別が平然として行われている。そしてそれが奇しくも新卒採用で不合格だった若者であったとしたら、既得権を得た年配社員を守るための若者切り以外何者でもない。そのような社会的弱者の若者からでも容赦なく税金は吸い上げられる。

そんなこんなで今のこの有様だ。
最近生まれてくる子供は生まれた時点で、1人あたり1000万ほど借金を抱えた上で生まれて来るそうだ。(コレが本当かどうかはどうでも良い)

そして、平均年収が上がらない男性と女性の社会進出で昔より平均給料が上がった女性との間で恋愛のミスマッチや晩婚化が起きたことから生涯未婚率の増加や出産年齢の晩婚化と女性一人当たりの出生率も少なくなってきている。

「こんなに苦しい世の中に生まれてくる子供は可哀想ではないか?」
「自分たちの生活もままならないから、それなら子供を産むの控えよう」
なんてことを考える人も一定数いるのではないか?
居たとしてもしょうがないだろう。

ここまで徒然なるままにnoteを書いてきたが、ほぼ愚痴になってしまった。今の日本に生きる若者がどんな思いで生活しているのかと言うことを世に発信しようと思いこの記事を書いてみた。

ここまで色々な愚痴を書いたが、私自身は子供を産み育てたいと思うし、たとえ日本に不満を多く抱こうと
「日本に生まれてよかった」と心から思える。
今を生きている私たちは生きているだけでこの上ない幸せを享受していることを忘れてはいけない。

思っている以上に世の中は素晴らしい。家族や友人、恋人と笑って話したり旅行したり、美味しいもの食べてお腹いっぱいなったり、花や自然風景を見てキレイだなって心の底から思える。何かの目標に向かって一生懸命努力して、心から喜んだり泣いたり笑ったりできている。

普段は心に余裕はなくても、意図的に心に余裕を持つようにして生きるとこの上ない幸せが頭の上から降りかかってくる。

資本主義社会で生きている私たちはどうしてもお金が必要だ。つらつら書いた愚痴も全てにお金が関与している。

「お金がないから結婚することが損失だし、子供まで産んだら生活できない」
「お金がないから年金や国家に依存するしかない」

リスクが嫌いなはずの私たちが、みんなお金や国家や会社などの本来実体のないものに依存している。そんな物にずっと依存する生き方は自由な生き方の弊害になり得ない。

自由とは選択肢の多さにあると私は思っている。そしてその選択肢はお金の多さ、資本の多さによって支えられている。よくお金より大事なものは沢山あると言うが、それはそれでごもっとも。反対する気は全くない。

しかし、それでは罷り通らない事だってある。経済的な余裕があればもっと選択肢は増やせるはず。どこで誰と住むのを決めれるし、やりたい仕事をするために今の会社に辞表を突きつけることもできる。

そんな感じで早いうちに経済的に独立したいものだ。そうすれば、国は守ることができずとも私の子供を含む家族くらいは守れるのではないかと思う。

コレから日本社会が劇的に良くなるよう、心の底から願っている。


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