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前立腺がんとは 【今日の医療知識 vol.15】

1.前立腺とは

前立腺とは、男性のみにある臓器で、
膀胱の下に位置し、尿道のまわりを取り囲んでいる。
精液の一部に含まれる前立腺液を作っており、
栗の実のような形をしている。

2.前立腺がんとは

前立腺がんとは、前立腺の細胞が正常な細胞増殖機能を失い、
無秩序に自己増殖することにより、発生する。

前立腺の辺縁に発生する為、多くの場合は自覚症状がないが、
進行し、尿道や膀胱に浸潤すると、排尿障害や血尿が出現する。
さらに進行すると、腰痛などの骨への転移による痛みが見られる。

比較的進行が遅く、早期に発見すれば治癒が可能。
寿命に影響しないと考えられるがんもある。

家族歴や加齢によるホルモンバランの変化が影響していると言われているy
60歳・高齢になるにつれて、罹患率が高くなる。

3.検査方法

主な検査方法は、PSA検査と直腸診。
これらの検査で前立腺がんが疑われる場合、経直腸エコーや前立腺生検を行う。がんの広がりや転移の有無は、画像診断で調べる。

4.治療法

主な治療法は、監視療法、手術、放射線治療、内分泌療法、化学療法。
前立腺が周囲に浸潤している場合には、放射線治療が適応となる。
転移が見られる場合には、内分泌治療や化学療法が実施される。

がんの治療が生殖能力に影響することがある。
将来子供を持つことを希望されている際は、
妊孕性温存治療法が可能か、相談が必要。

術後の主な合併症は、尿失禁と勃起障害。

5.予防

現在、指針として示されている検診はない。
禁煙、節度ある飲酒、バランスのよい食事、身体活動、適正な体形、
感染予防ががんの予防の効果的といわれている。


6.参考

https://ganjoho.jp/public/cancer/prostate/index.html

https://ohori-hosp.jp/lp-prostate-cancer/


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