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「詩を創る」って?~詩の歴史から学べる生きるために持つ詩のこころ~

前書き

今や特定の人にしか親しまれていない感じのする「詩」。
このnoteでは、もう「死んでいるのかもしれない」「詩」に関して

今まで勉強した「詩をつくる」ということに関してのノートです。
筋立てして述べる訳ではないので矛盾する箇所が出るかと思いますが、
詩についての勉強用ノートも溜まってきたので、自分のためにも
まとめてみようと思います。
主に詩に興味のある方、詩を読む方に「どういう意図」で詩を作ったら良いか、参考の一助になると幸いです。

間違った情報もあるかもしれません。その際はコメントにてご指摘いただけると幸いです。

まずは詩の歴史。


「詩の歴史」というとちょっと固い感じがありますが、
簡単な流れですので、適当に目を通していただけると幸いです。

ちなみに大雑把すぎるので、
「そんなこと知ってる」情報が多いかと思いますが
第一回目ということで歴史に少し、触れさせてください。

まず、島崎藤村などの定型詩などから始まった「詩」というジャンルですが、代表する詩人として、三木露風が挙げられます。
彼は七五調でありながら、表現された意味とは違った言葉の変化球を
投げ、それまでの詩の主流だった叙情から象徴的な詩を作るのに成功しています。

肝心の現代詩のはじまりと言われて有名なのが萩原朔太郎ですね。
叙情や象徴と違って、彼は自己の感情や官能に忠実な表現を
用いています。今だに、現代詩人たちの詩に大きく影響を与える
第一人者ではないでしょうか。

戦後の詩誌として主な二大詩誌は
「荒地」と「列島」です。

「荒地」の特徴の一つは強い倫理性です。
田村隆一や鮎川信夫など現代詩ではおなじみの方々がわんさか出てきます。

蛇足ですが、田村隆一を主題にとったねじめ正一さんの「荒地の恋」という
「荒地」内での人間関係を描いた小説も面白かったです。

「列島」の方は主にプロレタリア詩の改革を目指して作られた詩誌です。
「荒地」と比べ社会派なのかな?と思います。
こちらも有名詩人わんさかですので、学生時代の国語の便覧などで
参照してみると引っかかる詩人が沢山居ます。

さらに詩が最盛期を迎え、登場したのが、かの有名な谷川俊太郎さんです。
平易な言葉を駆使しながら、誰にでも到達できない純粋とも言える着眼点を持っていらっしゃいます。
小さな何でもない主題こそが人間にとっては重大なのだという価値観も
見習えるべきポイントですね。

まとめ

こうして、書き出してみると、意外と詩の歴史って浅く感じます。
短歌や俳句の方がもっともっと長い歴史がありますよね。

「現代詩=難しい」という社会的なイメージがついてしまい、どんどん読者が離れていった結果が現在なのでしょうか。

詩を書きたい人は、もう「現代詩」を目指すのではなくて、
新しい詩の形を模索する転換期に来ているのかもしれません。

若い詩人も出てきている昨今ですが、読者の母体数は非常に少ない気がいたします。

そんなに長くない詩の過去を振り返ってもすごく素敵な詩人さんは沢山いるのに今では国語の授業でおざなりに学習するだけでもったいない。

「詩」には生きるエッセンスが沢山、つまっています。
人の心がある限り、「詩」は死なないと思っています。

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