共通テストの現代文を解いてみて


1.解く理由と意気込み

 今年から、センター試験が変わった。中身としての大きな変化は英語と数学Ⅰ・Aだった。思考力、であるとか、が大事になるらしい。「生きる力」を重視するという姿勢に適う変化であると思う。何はともあれ、私は報復したい。
 私は今から4年ほど前にセンター試験を受験し、見事に爆散死滅したわけだが、今その雪辱を果たしてやろうと思うのだ。主に爆散死滅したのは国語である。当時、確か私の国語の点数は130点後半だったように思う。模試では恒常的に9割以上をとっており、本番でもそのくらいの点数になると考えていた私からすれば、本当に大爆死だった。今後の人生で私は永遠に思い出すのだろう。「大爆死だったなあ」と。
 あの日のことを今でも思い出すのだ。トラウマ、格好よくいうとPTSD、急性なんちゃらになっているのかもしれない。
 私はこのトラウマを払拭すべく、また、いまわしき国語、特に現代文に報復をしようと思う。都合の良いことに私は塾でバイトしているため、生徒に解説するという名目で問題を入手することができた。
 報復であるので、もちろん狙うのは100点である。報復という原理に沿うことはないが。

2.解いた結果と感想 

 意気込みが落ち着いたところで、解いてみた感想と結果を述べたいと思う。結果は残念なことに小説で一問ミスだった。評論は全て正解することができた。大学生なのだから当たり前なのだが。
 ちなみに、制限時間は30分で解いた。というのも古文は時間がかかるため、現代文を30分、長くて35分で解かなければ確認時間がとれず、満点をとりにくくなるのだ。
 感想としては、「めんどくさい」の一言に尽きる。正直本文の内容は非常に簡単であるし、問題も簡単すぎて逆に誤りではないか、と思うレベルであった。しかし、小説、評論ともに処理時間のかかる最終問題と、各々一つだけしっかり読まないとひっかかりそうな問題があった。小説で落としたのは時間制限が迫っていたために面倒臭くて適当に解いたところだった。
 私は大学生の縛りとして、問題文、本文ともに一つも線を引くことなく解いたのだが(縛りというか面倒だった)、これが仇となった。最後の方の問題は本文の振り返りが求められるのだ。予め要点を囲む、ないし、キーワードのまとまりで書き出すなどすれば効率的だと思われる。
 とにかく、センター試験よりも効率的に処理していくことが求められるのではないか、と思う。文章を正確に読むことは当たり前だが、文章の中で解くのに必要のない部分をいかに手を抜いて読むか、というところすら必要になると思われる。
 難解ではないので、時間をかければ読めるのだが、そこも一つの罠なのだ。古典と漢文にも時間を割かなければ、高得点をとることはできない。処理に時間がかかる部分は切り捨ててしまうのもアリかもしれない(所詮一問かそこらしかない)。逆に、古典が苦手であれば、ここに時間を割いてしまっても良いかもしれない。

3.まとめ

 今回はあえなく報復に失敗してしまった。来年は首を洗って待っていて欲しい限りである。
 感想などをざっくりまとめると、「簡単だけど、手間取らせてくる」といったものだろうか。細かいところをいうと、選択肢で微妙なところもあったため、そこらへんも面倒臭かったと言える。
 というか、「大学生なのだから、満点など取れて当たり前」、「22歳なめんな」などと思っていた自分を抹殺したい。「本文とか問題文に線引くやつはダサい」とか思っていた自分を恥いるばかりだ(現役時はバリバリ引いてた、というか国立の過去問はパラグラフごとに短く要約と構成的役割を書いていた)。
 今回の反省を活かして次回のテストは15分で満点を取りたいと思う。来年は大学院生なのでもしかしたら10分でいけるかもしれないが。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?