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北タイ留学備忘録:3ヶ月記

北タイのこの街への留学が始まって3ヶ月ほどが経った。随分とこの暮らしにも慣れてきたように思う、良くも悪くも。
もとより良く言えばおおらか、悪く言えば雑で適当で面倒くさがりな生来の気質は、留学を経て加速した気がする。この文章もバイクに乗りながら左手でカオニャオ食べながら書いてる。初めは怖すぎてどんびいてたのに、適応力と生命力。

相変わらず英語は決して上手くはない。わかっているふりをした頷きが上手くなった。私の英語力の低さに対しイライラした空気を感じたり、深い議論はなんとなくの内容しかわからなかったり。授業内容も完全に理解しているとは言い難いし、自分の意見を告げる語彙力が足りず悔しい思いをしたことも多々ある。プレゼン失敗しちゃったしね。そんな私に愛想を尽かさずに話してくれる英語が流暢なクラスメイトや、英語と日本語を捻り出して話してくれるタイ人の友人たちの存在がありがたい。仲良くしてくれる人ともっと仲良くしたいし、彼らの人生を知りたいなあと思う。

日々は大抵、授業•部活•イベント•図書館 で過ぎている。1人でいると寝て1日が終わるので、誘われたイベントや部活の本番にはなるだけ行くようにしている。あとはひとり散歩が好き。カフェ巡りとグルメ巡りにハマって、暇さえあれば次の食事について考えている。近所の中華料理店の水餃子がうまい。英語が不自由なのにタイ語とビルマ語を勉強している。基本独学で、たまに友人に教えてもらっている。ものになるかはわからない。

図書館が好き。中央図書館でよく眠る。人文学部図書館と日本研究センターに日本語書籍があるのに気付いてたまに入り浸っている。母語でものを知れるって大切ですね。

音楽が好き。音楽は言葉を要さないし、吹いているだけで私の居場所が生まれるから。

大学構内は筑波大学よりも広く、木陰や池が多い。リスが枝を渡るのを見ながら草むらで昼寝をする時間がしあわせ。穏やかな時間が流れている大学だな、と思う。

たまに隙を見つけて遠出をする。チェンライには授業で3泊4日で行くらしいので、いまはランパーンに行きたい。あとチェンダオ。また国境を渡りたい。早くバイクの免許を取ろうと思う、自由に行動したい。

虫歯ができた。10本あった。アホすぎる。甘いものにハマってしまって…… 甘ったるいタイティーと、まんむあんぱん(マンゴースムージー)が大好き。

留学仲間たちは大概もうすぐ帰国してしまう。寂しい。悔いのないようにたくさん話しておきたい。

夏季休暇はもうすぐ。3ヶ月の隙間をどう過ごすかずっと考えている。
知りたいこと、見てみたいものはたくさんある。けれど自分の無力さと知識の無さを自覚させられる日々の中で、軽率に誰かを頼って顔を出すようなことはしたくないという気持ちもあって。好奇心本位の野次馬になりたくなくて、言葉が出てこなくなる。

来学期は、次のテストは、休暇は、毎日の会話は、次こそ悔いのないものにできますように。


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