見出し画像

夏休み自由研究「蚊に刺されたあとなぜ爪でしるしをつけたくなるのか」

はじめに

夏の風物詩と言えば蚊に刺されることです。

蚊に刺されると、刺された部分がぷくっと
膨れあがります。

その膨れあがった部分を私は爪痕で『#』の印を
作ります。

物心ついたころからこの行為はやっていたことです。

誰かに教わったわけでもないのにやっていました。

のちのち判明したことですが、私と同じような行為を
やっているのは私だけではなかったのです。

どうやら、日本国民、誰もがやったことがある行為
だということを隣町のお医者さんに聞きました。

印には個人差があるようで、
私のように『#』をつける人もいれば、
『+』『×』などの印をつける人もいて、
印の種類は多岐にわたるようです。

いずれにしろ、何かしら印をつけたくなるという点は
共通しているようなのです。

お医者さんにお話を聞いた時、
ふと疑問に思いました。

なぜ、蚊に刺された部分に爪痕を残したくなるのか。

今回は、その疑問を夏休みの自由研究のテーマとして
深堀りし、考察していきたいと思います。

お医者さんの話によると、印をつけることで
かゆみが緩和されるという噂が広まったことが
原因ではないか、ということでした。

しかしながら、私はそんな情報を聞いた覚えはなく、
気が付くとやっていたのです。

最初になぜ印をつけようと思ったのかが
疑問なのです。

私は以下のように考察しました。

1,蚊に刺され、膨れ上がった皮膚がプチプチの
緩衝材を連想させた

2,火傷したあとの水ぶくれや、顔にできたニキビを
つぶしたくなるように、外的要因によって
生じたできものをなんとかしたかった

3,怒りの矛先がそこだった

1について
お菓子の缶ボックスなどに入っていた緩衝材を
取り出し、一つずつ、プチプチつぶしていくのが
好きでした。

腹が立っている時は、緩衝材を丸めて束にして
雑巾絞りみたいに力強くひねったりもしていました。

もしかすると、緩衝材のプチプチのように、
つぶしたくなったのかもしれません。

蚊に刺されたあとの膨れあがった皮膚が
緩衝材のプチプチを連想させたのかもしれません。

2について
1と類似していますが、水ぶくれやニキビなどが
できているとつぶしたくなります。

これをつぶすことで症状が緩和するとでも
思っていたのでしょうか。

問題が解決するとでも思っていたのでしょうか。

はたまた、つぶすという行為が快楽になり、
ある種の依存性を生み出してしまったのでしょうか。

3について
蚊に刺されることは、とても腹立たしいことです。

おそらく蚊が好きな人はいないでしょう。

誰もが憎しみ、怒りを抱く対象です。

蚊が飛んでいる音といい、かゆみといい、
不快な現象しかありません。

蚊に対する怒り、苛立ちの矛先が印をつけるという
行為になったのかもしれません。



まとめ

蚊に刺されたあと、なぜ爪でしるしを
つけたくなるのか、考えてみました。

これといった確証をもてる理由は
ありませんでしたが、複合的な原因が
絡み合っているのではないか、とも考えられました。

さいごに

これらのことを隣町のお医者さんに伝えたところ、
「全部君の妄想だね」と指摘されました。

「研究はそういうことじゃないんだよ」
とも言われました。

来年の自由研究は研究の意味をはき違えないように
次の課題に生かしていきたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?