バレンタインデーが来るたびに男じゃなくて良かったと思っている
まだクリスマスもお正月も迎えていないのに、3か月先のバレンタインデーの話をこのタイミングでしたい。
私は一応女の子だが、バレンタインデーが来るたびに男の子じゃなくてよかったと心底安心している。
女の子として生きてきて、バレンタインデーを迎えるにあたって男の子のようにそわそわしたり、プレッシャーを感じたことはない。
もし自分が男の子として生まれてきたら、と思うとぞっとする。
毎年誰にもチョコレートをもらえずに落胆していたのだろうか。
そう思うと悲しくなってくる。
友達同士で「もらった」「もらわなかった」なんて話題になるはずだが、もし自分が男の子だったらどんなふうに振る舞っていただろう。
「チョコレートもらった?」なんて友達に聞かれるのか怖くて学校を休んだりしていただろうか。
それとも、
「あぁ、直接はもらってないけど、下駄箱に入ってた。名前なかったから誰からかわかんないんだよねー」なんて嘘を吐くのだろうか。
「俺三つもらったー」なんて友達にマウントをとられたところで、「俺一個ももらえなかったー」と笑い飛ばせればいいのだが、内心は心底傷ついているのでうまく笑えないかもしれない。
毎年、誰にもチョコレートをもらえずに家で泣いていただろうか。
男の子に本命のチョコレートをあげたことがないくせに、バレンタインデーはまだ3か月も先だというのに、このタイミングでこんなことを考えてしまっている。
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