温泉に行きたいと思わない
地元にいた頃、同期と休みを合わせてよく遊びにいったものだ。
夏は海、冬はスノボ。
みんなでわいわい遊ぶのもたまにはいいもんだなと。
女同士で話していると、
「温泉行きたいよね~」
と必ず話題がでてくる。
私だけだろうか。
全然行きたいと思ったことがない。
温泉に否定的な態度を示す人間は私の周りにいなかった。
温泉にさらさら興味はないが、
「温泉いいよね~」
なんて言って、いつも話を合わせていた。
今でも温泉に行きたいと思わない。
スーパー銭湯も同様である。
当たり前だが、皆裸体である。
視覚的情報が多すぎるのだ。
見てはいけないところまでジロジロ見てしまう。
見ないようにしなければと、そればかりに気を取られ落ち着いていられない。
こちらもこちらで、恥ずかしい部分を隠すのにエネルギーを使っている。
すっぱだかでウロウロできない。
しっかりとタオルをぐるぐるまいて隠さなければ恥ずかしい。
赤の他人が皆裸体になる場所とはいえ、堂々とさらけだせない。
まったくリラックスできないのだ。
貸切であれば問題ないだろう。
リッチな温泉宿なんかにある、個室に温泉があるのは全然いい。
だけど熱いお湯に長時間浸かっていられない。
すぐにのぼせてしまう。
お風呂自体も別に好きではない。
好きではないが、毎日入りたい。
身体をきれいにしていたいから、仕方なく入っている。
掃除も同じ。
自分の居場所をきれいにしていたいからやる。
きれいにしていたいが、それを達成するまでの過程が好きになれない。
お風呂に入るのも掃除をするのも、仕方なくやっている。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?