独断と偏見で選ぶブラックミラー良エピソード

プロメア公開1周年らしいですよ。私は劇場で見た時にこれからの劇場版アニメはプロメア前と後って語られ方をするだろうとか思ってましたが、当初は全然売れてなくて、良かったと思うけどな…やっぱりオリジナルはこの時代きついか…

と、思っていたら二回目見に行こうとしたら普通に席取るのが難しくなって1年後に未だに公開している劇場が存在するモンスターコンテンツになっていました。正直ここまで売れると思いませんでした。良くも悪くもいつものトリガー、いつもの中島かずき、いつもの今石監督ですからね、これ。

気になる人がいたら見た見て欲しいですが、トリガー苦手な人が見て面白い映画ではないのでご利用は計画的にって感じです。

さて、プロメアの話は置いておいてNetflixオリジナルコンテンツブラックミラーの話をしたいと思います。これだけの為にNetflixに加入してもいいんじゃないかなってぐらいなかなか面白いドラマ集でした。見る機会をくれたVtuberの金剛いろはさんには感謝です。

ブラックミラーっていうのは、科学技術の発達によってこんな世界が来るよってドラマの詰め合わせです。大体一つ40分から60分ぐらいで、話のつながりもありませんので、最初から見る必要もありませんし気に食わない話は飛ばしても問題ありません。ただし結構きつい話は多いですので、心が安定している時に見る事をお勧めします。それに、たくさんあるのでどれから見たらいいか分からない…

そこで私の気に入った作品を独断と偏見で紹介したいと思います。一応ネタバレにならないようにしています。

時のクマ、ウォルドー

シーズン2

クマのウォルドー、ちょっと下品なTVの人気クマ。得意技は対談相手にマウントを取って笑いを取る事。それに注目したTVのお偉いさんが政治関係の対談を組んで視聴率を取る事を目指してしまったら、選挙に出る事になってしまい世界がとんでもない事に…

ふなっしーを下品にしたようなクマ。ふなっしーと違うのはふなっしーは着ぐるみだけど、ウォルドーはバーチャルのキャラクターで実態はなく常にディスプレイ越しに話しかけてくる。人前に出てくる時は専用のディスプレイ付きの車から話しかけてくる。

もちろんウォルドーを操っている人間が後ろにいる訳ですが、大衆はキャラクターとして認識しているので後ろの人間には正直興味がない。政敵が中身の非難を行っても誰もまともに取り合わない。バーチャルの利点と欠点を見事に描き切った作品。自分の意志で考えずバーチャルキャラクターに流されてしまうとどうなってしまうのかっていう暗示がリアルで怖いです。ただしちょっとバットエンドっぽい。

☆4

宇宙船カリスター号

シーズン4

未来の話のはずなのに、いきなり始まるチャチなセットと衣装によるドラマ。ビッグバンセオリーのシェルドンが好きそうな昔懐かしのスペースドラマっぽいドラマかと思いきや、舞台はVRゲームの発達した未来。そう昔懐かしのドラマはVRゲームの世界だった。

主人公の天才プログラマーは、自分が作り上げたVRゲームにも関わらず会社を同僚のパリピに乗っ取られ、部下からは疎んじられ屈託した毎日を送っていた。そんな彼のストレス解消方法は、自分を王様にした上記ゲームで自分の事を見くびっていた人物に似たキャラによいしょしてもらう事だった。しかし、ゲームの中の登場人物はゲームのキャラなのに意識を持っていた。なんと、彼らは現実の人間の記憶をまるまるコピーした存在だった。傍若無人な主人公への復讐劇が今始まる。

天才プログラマーでも、コミュ症だと疎んじられてしまうっていうのはリアルな故に辛い。レディプレイヤー1のハリデーもコミュ症だったし、天才っていうのはそういう扱いされる運命なのかと思います。でも、ハリデーはゲーム内に海賊王ばりにワンピース隠したけど、こちらは現実の人間をコピーした存在によいしょしてもらうっていうなろう的な気持ち悪さなのでどこで道を間違ってしまったのか…こんなに狂う前に誰か助けてあげて欲しかった。けど、主人公が屑なので最後の展開にはざまぁと言えるのでそれはそれでよかったと思います。これがハリデーみたいな人格者だったらひどいってなる事請け合いです。

☆4

アシュリー・トゥー

シーズン5

ティーンに大人気のアイドル歌手アシュリー。彼女の人気はうなぎのぼりで正に我が世の春。そんな彼女に憧れるティーンたちが是非ともと欲しがるおもちゃが発売される。なんと彼女の性格を学習したAIが搭載されていてまるで彼女本人と話している気分にさせてくれるのだ。全国のティーンの少女たちはこぞってそのおもちゃを買い求めた。そんな中アシュリーは自宅で昏睡状態になり病院に搬送されてしまう。しかしおもちゃの為に収録した膨大なボイス、そして彼女の脳波を読み取る事によって寝たきりの彼女の代わりに活動してくれるバーチャルなアシュリーが誕生する事によって彼女の存在は永遠の物に…という筋書きをおばが立てていた。おばはアシュリーが自分のいう事を聞かなくなってきたので本人を消し去って代わりを用意する事にしたのだ。頼れるのはアシュリーのおもちゃだけ、本物の彼女を昏睡から救っておばの野望を打ち砕く事ができるのか!?

おばが分かりやすく悪役やってくれているおかげで、とても見やすい一作に仕上がっています。最初は仲が悪かった姉妹がアシュリーの救出という難題に一緒に取り組む事で和解していくっていう王道展開が素晴らしい。そしてアシュリーの人形が毒舌でそれでいておもちゃだからコミカルさを兼ね備えていて三人の珍道中にはらはらどきどき。最終的におばの野望を砕く事によるカタルシスと必要な物が全部入っていて、王道の爽快感があります。

☆4.3

全エピソード感想メモ

全部ネタバレ考慮一切なしの感想メモ。暇ならどうぞ。

シーズン1、2

シーズン3

シーズン4

バンダースナッチ、シーズン5


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