今、本当におすすめしたいスポーツ漫画

私は、結構スポーツ漫画が好きで、古いものだとキャプテン翼や、あしたのジョー、新しいものだと、ブルーロックや、ハリガネサービスなど、特定のスポーツに限らず、読み漁っている。

中でも、アイシールド21は本当に大好きで、小さいころから、何度も何度も読み返して、一番好きな漫画は？と聞かれたら、アイシールド21！！！と迷わず答えるだろう。

しかし、私が今日おすすめしたいのは、そんなアイシールド21に匹敵する、面白さを兼ね備えていると感じている、今、アニメ化で話題のあの作品だ。

そう、それは…

灼熱カバディ

である。

あらすじ

私は、ミーハーだと思われるのがあまり好きではないのだが、そう思われてしまったとしても、それでも、やはりおすすめせずにはいられない。
「灼熱カバディ」にはそれだけの魅力があるのだ。

まずはあらすじから話そう。

主人公の「宵越達哉」は、中学サッカー界では「不倒の宵越」と呼ばれる超有名プレイヤーだったのだが、あることがきっかけで高校からはサッカーはおろかスポーツとは縁を切ってしまう。そんな宵越は高校に入ってからは、目立ちたがり屋な性格を満たすため、かつ、人とのかかわりが最小限で済むという理由から、人気になるべくミコミコ動画というサイトで生放送をしていた。
しかし、ある日の配信中に、カバディ部への勧誘で「畦道相馬」という男が訪ねてくる、宵越は勧誘には慣れているので、いつものように追い返そうと思ったが、畦道が話が通じなそうに見えたので、しぶしぶ見学に行き部長に話をつけようと向かうが、なんと、部長代理の「井浦慶」は宵越が生放送をしていることを知っていたのである。
そして、練習に参加しなければ、学校中に広めると脅され、半ば無理やり練習に参加することになってしまう。
最初こそ、カバディのことをネタスポーツだと思っていた宵越だが、元有名サッカー選手ということもあって、カバディのことを理解していく。
そして、練習終わり間近というところで、井浦からカバディでの勝負の提案をされる、カバディの勝負に勝てば、生放送の件はきれいさっぱり忘れ、二度とカバディ部は関わらない、しかし、負けたら入部してもらうといわれたが、畦道は自身よりスピードもないうえ、カバディのことをある程度理解した宵越は負けず嫌いということもあって勝負に乗る。
しかし、勝負は畦道の勝利。約束は守ると宵越はカバディ部に入部するのであった。

以上があらすじなのだが、そもそもカバディってなんぞ思う人も多いだろう。ということで…

カバディとは

カバディは上の図のようなコートで7対7で勝負する。
攻めと守りが交互に入れ替わるのだが、攻め側の選手は相手の陣地に入り、カバディと息継ぎなしで言い続けられる間に相手選手を体のどこを使ってもいいのでタッチして、自分の陣地に戻ってこれればタッチした人数分の得点が入る。
裏を返せば、攻めの選手は自陣に帰れなければ得点にならないため、防御側はタックルや引っ張るなどして攻めの選手を帰らせないように阻止するというのがカバディの大体のルールである。
これを前後半20分ずつ繰り返すのだから、かなりハードである。しかも、得点になってしまった選手は一度コートの外に出るというルールがあるとはいえ、攻め側は最大7人にタックルされ潰されるのだ、これはもはや格闘技と言っても差し支えないだろう。
作中でも、倒れて出血したり、ケガで入院する選手もいる。
そのくらいカバディはハードなスポーツなのだ。
しかし、ルールがシンプルな分駆け引きや、ちょっとしたテクニックが大事になってくる。それが、漫画だとより白熱したものに描かれている。
灼熱カバディは、カバディというスポーツの性質である、男と男のぶつかり合い、そこに生まれる駆け引きがとても魅力的に描かれているのである。

最大のおすすめポイント

しかし、灼熱カバディの最もおすすめしたいことは、別にある。
カバディは、はっきり言ってマイナースポーツであるため、作中でもカバディとのかかわりかた、年月、交友関係が一人一人全然違う。
例えば、宵越は完全初心者かつ、元は別のスポーツで活躍していた人間だ。
一方、後に出てくる部長や、井浦はカバディを6年間もやっており、中学生日本代表になったこともある。
他にも登場人物には、スポーツもしたことのない初心者もいれば、カバディを始めた動機もカバディをする理由も様々だ。
それが、決して少ないわけではないキャラクター達一人一人、本当に細かくかつ、わかりやすく描写されているのである。
そう、私が灼熱カバディに最も惹かれる理由は

キャラクター一人一人のカバディに、チームメイトやライバルに、スポーツに対する向き合い方、愛が嫌というほど伝わってくるからである。

私もかなりたくさんの漫画を読んできた方であるが、これほど少ないコマ、シーンで、キャラクターの心理描写、深堀がされる漫画はなかなかない。
特に高校スポーツというテーマ、これが、相まって、どのキャラクターにも感情移入、感動してしまう。

最大限ぼかすが、少しネタバレになってしまうので、気になる人はここで閉じていただきたいのだが、作中に外園というキャラクターがいる。
このキャラクターなんと10数話しか明確な出番がないのだが、このキャラクターのチームにかける思いや、その人間性に私は本当に感動させられ、涙した。作中の中でもトップレベルに好きなキャラクターである。
読めばわかるのだが、登場シーンとしては本当に少ないにもかかわらず、その魅力が余すことなく伝わると思う。
そういったキャラクターが本当に多い。
だからこそ、試合の一つ一つが手に汗握るものとなる。

現在、金曜日深夜1時23分からテレビ東京でアニメも始まったのでぜひ見てほしい。
きっと、名前の通り灼熱のように熱くなること間違いなしだろう。