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星組「オーム・シャンティ・オーム」

2017年の観劇始め。

星組の新トップコンビ、紅ゆずるさんと綺咲愛里さんのプレお披露目公演です。

一昨年に「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」を見て以来のさゆあいコンビ。

お二人とも舞台人として何倍もパワーアップされていて、とっても楽しい作品でした。


まあ、なんといってもボリウッド映画が原作。

ボリウッドといえば急に踊り出すアレ。

しかもみんなキレッキレなの。

あの謎の一体感みたいなのを宝塚でも上手に表現していました(笑)

内容としてはラブコメなのかな? 

原作映画結局見れずじまいなので、いつか観たい。

近所のTSUTAYAにあるかな......。


あらすじ

1幕は、過去のお話。

父も母も二流俳優、自身もエキストラの仕事しか経験がないオームが大女優シャンティに恋をして、彼女と一緒にその旦那の陰謀に巻き込まれ、命を落とすまで。

2幕は30年後。

大物俳優の息子に生まれ変わり、売れっ子俳優として富も名声も手に入れてわがままし放題のオームが、輪廻転生に気づき改心し、シャンティを救えなかったことを思い出して、彼女にそくりな駆け出しの女優サンディと一緒に過去の陰謀を暴き、幸せになるまで。


インドっぽい輪廻転生がテーマだけど、日本人のわたしにもわかりやすくなってて、小柳さんが「日本のインドカレー屋さんみたいな感じ」って言ってるのがよくわかりました(笑)


以下はキャストについて

★さゆみさん(紅ゆずるさん)

センターに立つさゆみさん! パレードで最後に降りてくるさゆみさん!

もう泣いちゃう......って感じでした。

いや〜プレでこんな気持ちになってたら、お披露目のスカピン観たときどうなるんや。

スタイル抜群だし、お化粧映えする素敵なお顔だし、もちろんお芝居上手だし、コメディエンヌだし、トークしてても関西のノリでとてもあれだけど、ファン的には歌がちょっと心配だったと思うんですよ。

でもメキメキ上手になられてますよね。すごい。努力家なんだろうなあ。

みっちゃん(北翔海莉さん)の隣で学ぶことも多かったのかなあ、とか勝手に考えたり。

1幕のオームは明るく前向きでとてもピュアな人。

2幕の冒頭は身勝手でちょっと嫌なやつ。

後半は好きな女性のために体を張るかっこいい男性。

めっちゃ演じ分けててすごいなぁと感動。

2幕でシューティングスターの歌歌い終わって、ぶっきらぼうにサンディの手を握って、ちょっと強めに引いてはけるところで最高にキュンキュンしました。

観客にも振り付けがある曲のときの楽しそうなさゆみさんも印象的。

トップさんになっても今まで通りのおしゃべり好きなさゆみさんでいてくださいね。

カレーの差し入れ大歓迎〜!


★あーちゃん(綺咲愛里さん)

もーーーーーとにかくかわいい。何しても可愛い。

あーちゃんはカワイイの権化。superカワイイ。愛くるしい。

愛されるために生まれてきた天使です。

あんなにカワイイ顔なのに、1幕のシャンティはすっごく良い大人の女感出ててさすが。

セリフも、シャンティは大人の女性、サンディは娘さんって声を使い分けていて良かったです。

キャッチミーのときのあーちゃんの歌声って、宝塚的な裏声じゃなくて、ミュージカルっぽい出来るだけ地声で歌う方法だと勝手に思っていたのだけど、今回は宝塚っぽい印象を受けました。

前聞いたときより歌声がか弱くなったとかそういう意味じゃなくて、どっかの組の高音が全く出ない美貌の彼女と比べると、断然うまいし(いや、彼女も好きよ)

さゆみさんとハモってても、ちゃんと両方の歌声が聞こえました。

良い感じ。

ただ、そもそもこのミュージカルの楽曲がインドっぽすぎて、音程とるのすごく難しそうでしたね。

ぶっちゃけ、音外してんのかこういう音程なのかわかんなかったし(笑)

とにかく何しても可愛いあーちゃん。

次のスカピンではマルグリットをどんな感じに演じるのか楽しみです。

チケット取れると良いな......。


★ことちゃん(礼真琴さん)

はい。安定の歌うま。美声をありがとうございます(五体投地)って感じでした。

特に、2幕のことちゃんのかっこいい曲ったらほんと。

あれ何?!やばない?! あの曲聞いたとき、DVD買うって決めた。

最&高。アダルティすぎるセクシーな歌声。めっちゃうまいしなんなん。意味わからん。

とにかく、2番手っぽい悪役ポジションっていいですよねえ。

美味しいポジションです。

2番手を堪能していただきたいですね。ぜったいトップになるし。

パレードでは一転、せおさん(瀬央ゆりあさん)とわちゃわちゃしてて可愛いかったです。

同期っていいですよね。


★せおさん(瀬央ゆりあさん)

せおさんは、キャッチミーのときに存在を知り、わたしと同郷とわかってからは俄然応援する気になった方です。

じわじわといい役がつくようになっていて、今回は主人公の親友ポジション。

1幕では明るくて一緒に悩んでくれるよき相棒。

2幕では30年分落ち着いて、頼りになる親友。

しみる演技、よかったなあ。

どんどん歌上手になってるし、足もめっちゃ長いし、素晴らしい。

余裕で推せます。がんばれ。



ちなみにこの日は、とうこさん(安蘭けいさん)とゆうさん(真飛聖さん)がご観劇。

2部で、みきさん(美稀千種さん)とあーちゃんがアドリブで色々やるところ、とうこさんに絡んで「(髪を耳にかけながら)わかるぅ」ってしたり、PPAPしたり、みきさん自由だったなあ。


印象に残っているのは、「ハッピーじゃなきゃエンドじゃない」というオームのセリフ。

このミュージカルを見てから、もっと人生楽しもうって思えました。

元気が出る作品です。また観たいな。



2017年1月9日 東京国際フォーラムにて(2020年再編集)