月組「舞音/GOLDEN JAZZ」
2列目で観れた。 わたし史上最高に近い席。オペラいらない。
到底公共の場でさらしてはいけないデレデレ顔で見ていたのがジェンヌさん達にもみえるから近過ぎも考えものです。
《お芝居について》
シンプルな舞台セット、音域が広い歌、まさちゃぴを始め月組さん達の表現力が試される舞台だったのでは、と思います。
マノンの奔放な雰囲気と奥に秘めた葛藤。
シャルルの開放感と苦悩。
まさちゃぴの素晴らしさをかみしめました。
たまきちの悪役もどこか切なくて良かったなぁ。
マノン・レスコーとはまったく雰囲気が違うし、外部の演出家だったからか、いつもの宝塚ともちょっと違ってすごく興味深かった。
中でも、自分的にはみやちゃんの役が気になりました。
表情や踊りだけで全てを表現するなんて相当大変だったんだろうな。
まさおのシャルル像に近づけつつ、みやちゃんの個性も出さなければいけないし…。
開演早々シャツのボタンを外した姿…とっても妖艶でした。
《ショーについて》
お芝居よりショーが好きなわたし。
様々なジャズに合わせて煌びやかショーが繰り広げられるなんて素晴らしすぎる。
参加型でタンバリン叩くと聞いたときは「は?」って感じだったけど、いざその空間に身を投じるとなると楽しくて仕方なかったですね。
冒頭の衣装のカラーリングがチカチカしすぎていて、結構ダサめで面白がっていたのだけど、そんなのも気にならない楽しさ。
客席降りしてきたジェンヌさんとハイタッチできるのも嬉しいポイントです。
ミラージュのシーンも素敵でした。
上級生ばっかりが登場するのも良いし、まさおをダークサイドへ誘惑するみやちゃんというのも良い。
シングシングシングのシーンは衣装がとっても素敵でした。
紫いいですねえ。
専科に異動したマギーさんが輝いていました。 古巣でコミカルな演技。
そして、英語歌詞を格好良く歌う。発音良いって武器ですねえ。
ちゃぴちゃんがブンブン踊るアフリカンダンスの場面。
ほんっとうにちゃぴちゃんは踊りが上手。
背筋が逞しくてまさにダンサーだなぁと感じました。
歌も上手になったし、ちゃぴちゃんどうなってるんや、素晴らしいやないか。
その後もゴスペルのシーンで退団者たちと笑顔を交わすまさおをみて少し目頭が熱くなり…。
羽を背負って階段を降りてきたたまきちをみて様々な感情が巻き起こり…。
いろんな意味で楽しい舞台でした。
次期トップのたまきち。どんな月組になるか楽しみですね。
2015年11月30日 宝塚大劇場にて(2020年加筆修正)