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コーチングの相互セッション練習を行うと、
十人十色の方法論を体験出来て面白い。

僕が今気を付けて意識するのは基本の型とラポール。
今回はこの「型」について思うことを少し書いてみる。

型=ストラクチャーに縛られ過ぎるとどうしてもまだ堅苦しいセッションになってしまう傾向にあったので、
暫く意識しないように流れのままセッションを行っていたんだが、
ここ最近、型の大切さを改めて強く感じるようになってきた。
上達者のセッションを観ていると、
一見それは感じさせないけれど実は大きな型の上に乗って進行しているので、セッションが迷走したり破綻したりしない。
脱線や逸脱、大回りも想定内で進行しているのか、
観ているこっちが〝大丈夫か?〟と思っていても、
結果的にはブーメランの様にクライアントが欲っしていた着地点近くに辿り着いている。逆にそうすることでクライアントの中から多くを引き出せているようで厚みのある気づきを与えられている。
自分の「型無し」セッションとは明らかに違うことがそこで行われる。

こういうセッションを観られると一種の芸を感じられ、
流石だ!お見事だ!と思わず感心させられる。
何よりクライアントが充実感を感じ気分が高揚している様が素晴らしく、
理想とするセッション風景を味わえて自分まで高揚する。

この違いは何なんだろう?と考えている内に、
この国にあるこの言葉を思い出した。

「守破離」
守:支援のもとに作業を遂行できる(半人前)

破:作業を分析し改善・改良できる(1.5人前)
離:新たな知識(技術)を開発できる(創造者)

自分を含め演劇の世界に身を置いている者は当然の様に学ぶ言葉だ。
落語界に当てはめると以下の様らしくこれまた面白い。

守:古典落語を忠実に表現することができる。
破:古典落語をより面白くアレンジすることができる、あるいはよりわかりやすく表現することができる。
離:経験を活かし新作落語を作ることができる。あるいは、落語から進化した新たな芸風を作ることができる。

(ウィキペディアより)

コーチングセッションにおいてもこの「守破離」はあり、
今、己はどの段階にあるのか?
次の段階に進むには何が必要なのか?
何が欠けているのか?を判断することが出来る。
自分を当てはめてみたら一目瞭然だった。

芸事は、観客に満足してもらうために自分の芸を磨くが、
コーチも、クライアントが気づきを得て自己変革を起こしより善い道を歩いてもらえるよう、コーチングマインドを持って自分のセッションを磨く。

今の自分は〝守〟と〝破〟の間をまだ行き来しているに過ぎない。
「離」までの道程はまだまだ先は長い。
しかしクライアントが喜ぶ顔を思い浮かべると気が滅入る道程ではない。
自分なりの「離」を目指して、一歩一歩、進んでいこう。

https://www.ginza-coach.com/coaches/view.cgi?username=1909AO2247


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