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40代独身、持ち家あり①

女性の身体や人生について、40代独身の経験を綴る記事。
今回からは暫くは住居編にお付き合いください。

私は30代で自己居住用で中古マンションを購入した。
最近の新築マンションのHPを見ると、独身女子向けのマンション購入特集が必ずと言っていいほどある時代。誰もが資産運用や投資が気になる昨今。

独身や女性に関わらず「持ち家」か「賃貸」か、「新築」か「中古」か、SNSには沢山の情報があふれていて、選択肢が増えるほど、悩みは増える。
そして「女性がマンションを買う」というとなぜかハードルが上がる。
「マンション買ったら一生独身」という言葉はまだ存在するのだろうか。
右肩上がりの高度経済成長期は結婚して、男は家を買い、女は家を守る。
それが誰もが歩むべきスタンダードな道だったのはある意味、幸せなことだったかもしれない。

私は大学生の時にローンで車を買った経験があり、数年後に当時の年収に対してランニングコストが見合わず、自分には車は不要と判断して手放した。
何が必要で幾ら必要なのか。金銭感覚を養うのに良い経験をしたと思う。
家はそれ以来の大きな買い物。

私が「購入」を選択したのは子供の頃から、自分の好きな部屋に住みたかったから。インテリア特集の雑誌を眺めて「いつかは私もこんな部屋に住みたい…」と思っていた。

30代になり、周囲が結婚、出産と進む中、新居に招かれる機会が増えてきた。友人達の広々とした素敵なマンションを見るにつけ、私もそろそろ、買ってもいい年頃だと実感した。
家族での生活には機能性やセキュリティや子供の学区等、独身とは違う優先事項が大量に存在する。独身で高収入ならば、投資目的や港区のタワマンみたいなステイタスも重要な要素になるかもしれない。

私は自分の収入や趣味に合う、落ち着く空間が欲しかった。
20代で住んだ会社指定のアパートは家賃負担は少ないが、どこも1ルームの3点ユニット(風呂・洗面・トイレ一体)で駅からはとても遠かった。
それでも、真夜中にチャリンコを飛ばしてラーメン屋に通うような日々は十分に幸せだった。若いって素晴らしい。
しかし、30代独身一人暮らし、1Kアパートは考えられなかった。
東京の賃貸はとても割高で味気ない。新築マンションは驚くほど高い。
私はリノベーション前提の「中古」を購入に向けて、動きだした。





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