GPTsを6個作った話~量子コンピュータ・Web3部門で2位!~
はじめに
こんにちは!KIRIKO.tech(株)代表の佐藤です。
タイトル通り、ハッカソンに向けてGPTsを6個制作しました。
その時のことについて、作成したGPTsたちについて書いていこうと思います。
ハッカソンとは
そもそもハッカソンとは、何なのか。正直僕もこの言葉を知ったのは、去年の12月渋谷でGPT研究所さんが主催したGPTs開発イベントからです。
簡単に説明すると(僕も調べました)
ハッカソンは、プログラマーやソフトウェア開発者、デザイナー、プロジェクトマネージャーなどの技術者が一堂に会し、限られた時間内に何か特定のプロジェクトやアプリケーションを一から作り上げるイベントのことを指します。
この言葉は「ハック」と「マラソン」を組み合わせた造語で、集中的かつ協力的な開発活動を指します。参加者たちは、新しいアイデアを形にしたり、技術的な問題を解決したりするためにチームを組み、短期間で成果を出すことを目指します。
「ハック」と「マラソン」を組み合わせた造語
造語なんかい!!
AI界隈、IT界隈あるあるなんですが、横文字多すぎ問題
みんな当たり前に使いすぎや、田舎者丸出しじゃないか…イナカモンだけど
参加することで感じた意味
さて、話を戻してそのハッカソンですが、とても個人的には意味を感じています。
短期間で入賞目指して目標物を作るというのは、集中力もモチベーションの質も違います。
技術的な向上もハッカソンに出場している時が一番伸びているんじゃないかなぁと思います。
あまりイメージがつかない人は模試や期末試験、スポーツなら大会と思ってください。
今まで勉強や練習してきた知識や技が試される瞬間ともいえるでしょうか。
僕らみたいな駆け出しのベンチャー企業は、いや社会人全般に見て取れると思います。
仕事以外で期日や納期、そして新しいイノベーションに触れる機会は、自ら進んで動かない限り体験することはないのでとてもよい刺激となります。
そして何よりアイデアの創出という点でももってこいです。
入賞するために、いかに人よりも優れたアイデアを出すかその辺りをハッカソンの期間中は必死で考えるのでそれもとてもいい点かと。
そら、ニュートンが万有引力を発見したように、日常のふとした瞬間にひらめきが生まれれば誰も苦労しません
僕もこんな感じの希望的観測で日々アイデアを考えてみるものの、なかなか出るものではないです、その点ハッカソンは一生懸命ひねり出そうと努力はするのでその上でも意味はあるんじゃないかと。
いいアイデアかどうかは別にして、やはり人間必死さが大切
ちなみに初参加ハッカソンのGPTsのアイディアはこのような感じのアプリとなって形にできそうです。
その時はタロット占いのGPTsをつくりまして、これってアプリ化したら面白いんじゃないか?なんてアイデアが今に生きています。
【ちょいうら~ちょいっとタロット占い~】
近々皆さんも遊べるようにするので、その時はぜひ占ってみてください
初の入賞!
そんな感じでハッカソンの面白さを感じた自分でしたが、やはり参加するには入賞したい!ということで色々と頑張ったわけです。
参加していくなかで感じたことは、ハッカソンで入賞する作品をみて共通していることは大きく2点
・アイデアが斬新でおもしろいか
・技術が秀でているか
シンプルでそりゃそうだろ、と思うかもしれませんが本当にこの2点に尽きると思います。
この2点が備わっているものが、過去から今の作品を見ても見事上位入賞を果たしている。
さらにいえば、この2点の内一つでも当てはまっていれば入賞も夢ではないということです。
そんなことを思っていた矢先
このようなイベントをいつもお世話になっているGPT研究所さんが開催してくれたわけです。
当時の僕はGPTのおもしろさにすっかり魅了されていた(今でもそうですが)ので、どうせ参加するなら楽しみたいということで
・アイデアが斬新でおもしろいか
勝負することにしました
それで作ったのが記事にもした
が8位に入賞という結果になりました!
技術的には難しいことはやっていませんが、アイデアと個人的なおもしろさで勝負した作品であります。
内容に関してはこの記事で説明させていただいているので省略しますが
自分の趣味や自分だったら欲しいなという点にこだわって作りました。
作ったものが評価してもらえるための点として、ストーリー性があると思っています。
ストーリー性と聞くと、熱い情熱だとか、信念だとかを想像してしがちです。
もちろん、それも大切な要素であることは間違いないのですが、堅苦しく考えず趣味や自分の好きなことについて表現するっていうのも大切だなぁなんて思います
カジュアルにカジュアルに
<賞金総額50万円>第二回生成AI(GPTs)ハッカソン
それでは、今回の量子コンピュータ・Web3部門で2位となった話をしていきます。
このようなハッカソンが3月にありました。
生成AIの社会実装を目的として生成AIハッカソンでその概要は
ハッカソン概要
開催された生成AIハッカソンの概要は以下です。
部門は6つ
①まちづくり・教育部門
②動画生成・Youtube運営部門
③金融経済・マーケティング部門
④一般部門・業務改善部門
⑤研究教育・プログラミング支援部門
⑥量子コンピュータ・Web3部門
スポンサーも名だたるもので、賞金も豪華です!!
これはもうでるしかねぇ!!と即断即決でした(単純)
タイトルの通り6部門あります。
全部に提出可能ということで、これはもう全部出そうとなりました。
が、ここからがやはり大変でした。
GTPs6個作るのやばい
今まで作ったGPTsも提出可とのことで、当初は
「いい機会だし今まで作ったGPTsアプデしてだそ」
くらいのノリだったと思います。
が、そもそもこれ部門別なわけです。
よし、作ろう!となった時、
今まで作ったGPTs全部
④の一般部門・業務改善部門関係やんけ・・・
とまずなりました。
そして、今回はお題がある程度きまっているのですが、
結構テーマに沿ったものを作るのってむずい・・・
主催のAITechさんは「そんな難しく考えないでいいよ」ってアナウンスを出しては背中を押してくれましたが、やはりなるべくテーマに沿ったものを作りたい・・・。
次にこれだけGPTsをさわっていると技術的な面はそれなりに伸びています。なのでハッカソンの評価ポイントである。
・技術が秀でているか
をちょっとお見せしたいと色気が出てくるわけです。
では、その技術は何になるのか?というと外部接続であるAPIをどんどん叩いていくということになります。
外部接続とは何かとというと
例えば
GPTとスプレッドシートを連携させたり
GPTにデータを分析させたり
そのデータをスプレッドシートに書き込ませたり、スライド作らせたりと
まあ、
こんなことをやらせていくわけですが
なんだよ!動画があるように簡単に作れてるじゃんお前!!って思うじゃないですか?
おかげ様で作るだけなら技術的にも大分成長した僕ですが肝心なことはいかに今回のテーマと結びつけるかどうかというわけです。
この辺りが先ほど述べた
・アイデアが斬新でおもしろいか
という辺りになってくるわけですね。
とりあえずAIに聞いてみた
やべぇ、アイデアが全然浮かばねぇとなったのでGPTとClaudeにききまくりました。
なんだClaudeとか専門用語やめろ!と思った方いると思います。
ようは、GPTの対抗馬みたいなやつが出てきたわけです。
新陳代謝の激しいAI業界、3月はこの話題で持ち切りでした。
「GPTよりClaudeの方がすごくね?」
みたいな意見が飛び交っていたので、これはGPT好きだけど生成AIエンジニアとしてさわっておかないといかん
ということで早速
今でもClaudeはさわっていますが、GPTの今ひとつだった部分、調子の悪い時のGPTといったことがないのが良いところだと思います。
・出力がたまに止まる
・返事が思っていたのと違う
この辺りがないのが強い。
さらにいうなら具体的なアイデア出しはClaudeの方が性能が上かもしれません。
実際、今回のハッカソンのアイディア出しの会話のほとんどがClaudeでした。
ちなみにですが、アイデアを出してほしい時は
の文言を入れると深堀して様々なアイデアを出してくれます。
とアイデアの壁打ちをしていく上で当初はこんな感じでしたが
「いい機会だし今まで作ったGPTsアプデしてだそ」
↓
「アプデという名の新作GPTsをつくることになるわ」
と1からの制作を決意したわけです。
制作したGPTsたち
さて、ながながと前置きが長くなりましたがそれでは提出したGPTsたちを紹介します!
以下、アイデアと技術面をざっと説明します。
量子金融危機リスク管理について話そう
まずこちらが
量子コンピュータ・Web3部門
で2位になったGPTs
量子金融危機リスク管理について話そうになります
テーマがテーマだけに難しかったですが、金融危機と量子コンピューターを絡めるとうまく説明できないか?興味を持ってくれるのではないかと思い制作しました。
・アイデア
まず、金融危機というのは、株価の大暴落や経済の大混乱など、お金に関する大きな問題が起きることを指します。一方、量子コンピューターは、今までのコンピューターよりもずっと高速で複雑な計算ができる、未来の技術です。
このGPTsでは、金融危機が起きないように、リスクを管理する方法を考えます。そして、そこに量子コンピューターを使ったらどんな面白いことができるかを教えてくれます。
・技術
プロジェクトを進めていく上で重要なのが、Alpha Vantage という金融データを提供するAPIの活用です。
APIを使えば、世界中の株価や為替レートなどのデータを自動的に集められます。集めたデータを分析することで、金融危機のリスクを予測したり、対策を立てたりすることができます。
お買い得に建築資材をgetしたい人by楽天市場
お次は
まちづくり・教育部門に提出したものになります。
結構な自信作でしたが、まちづくりとの結びつきが弱かったかなぁと思いました。
楽天市場で材料を見つけてきてくれるGPTsになります。
・アイデア
建設現場では、資材の価格が高騰しているため、適切な資材を選ぶことがとても大切になっています。でも、たくさんある資材の中から、適切なものを選ぶのは大変な作業です。そこで、このGPTsでは、コンピューターを使って、資材選びをサポートしようと提案しています。まるで、資材選びのお手伝いをしてくれる賢い友達のような感じに受け取ってくれるといいなと作りました。
・技術
楽天市場のAPIを使って主要な建設資材を幅広く検索し、リストアップします。次に、集めたデータを整理し、資材ごとの単位あたり価格を算出します。
流行り動画の今を知りたいマン
動画生成・Youtube運営部門で提出した作品になります。
おじとは言わせない
・アイデア
はまさに「おじとはいわせない」になります。
YouTubeは今や老若男女みられるものとなりました。だからこそ、その世代のトレンドは押さえておきたい。そんな気持ちで作ったGPTsになります。
・技術
探し出した動画の情報は、皆さんが見やすいように、表にまとめてくれます。例えば、「10代から20代の人に人気の動画ランキング」や「30代から40代の人に人気の動画ランキング」といった具合に、年代別におすすめの動画を教えてくれたりもします。
また、動画の再生回数やいいね数を使って、人気の動画をグラフにしてくれることもできます。そうすることで、どの動画が多くの人に見られているのかが、一目でわかるようになります。
企画書クリエーター
金融経済・マーケティング部門に提出した作品になります。
・アイデア
私たちの周りには、たくさんの問題や課題があります。例えば、学校の宿題や、お仕事のプロジェクト、家族や友達との関係など、悩みは尽きないです。
そんな時に力になってくれるのが、このコンサルタントGPTなのです。
コンサルタントGPTは、とっても賢くて優秀な相談相手です。みなさんが抱えている問題について、一緒に考えて、解決策を探してくれます。
みなさんが、「こんな問題があるんだけど、どうしたらいいかな?」と相談すると、GPTは真剣に耳を傾けてくれます。
そして、一緒に、アイデアを出し合うブレインストーミングを始めます。
・技術
ブレインストーミングでは、みなさんが思いつくアイデアを自由に発言します。すると、GPTは、そのアイデアをもとに、もっと斬新で実現可能な提案を返してくれます。アイデアが固まったら、企画書作りの段階に入ります。
企画書には、問題の内容や、解決策の提案、具体的な例、実現するための方法、そして、もしその企画でお金を稼ぐとしたらどのくらいになるかなど、大切なポイント等を取り入れます。
そして、GPTは、Googleスライドを使って、プレゼンテーション資料を作りってくれます。文字だけではなく、写真やイラストを使って、視覚的に訴えかけるスライドを制作してくれます。
My English 問題集
お次は一般部門・業務改善部門
この中で唯一の以前作ったGPTsの正統派アップデート作品となります。
こんな感じに動きます。
動きやアイデアは動画で触れている通りですが、今回のハッカソンに出すにあたり
技術点としては、練習した問題と解答のポイントはドキュメント形式で出力できるようにしました。
紙での復習もできます。
なのでタイトル通りの「My English 問題集」ってなっています。
個人的にこれはとても便利というか、受験生にとってとても心強い味方だと思っています。
英作文の勉強は、先生に添削してもらってナンボのものでした。
自分ではできない。
それが、GPTがしてくれるわけです、それも詳細に細かいところまで。
これってもう塾とか、通信教育とかいらないレベルなんじゃないかとまで思ってしまうほど。
この辺りもう少しアイデアが掘れそうなので今後考えていきたいと思っています。
プログラミング学習初心者向けフローチャート
そして最後に研究教育・プログラミング支援部門
・アイデア
プログラミングを学ぶことは、どこから始めたらいいのか、どのように学習を進めていけばいいのか、悩む人も多いのではないでしょうか。僕もそうでした。
そんな時、プログラミング学習の道しるべとなる「学習フローチャート」を作成してくれるといいなと思いました。フローチャートとは、ある課題を達成するための手順を視覚的に表現したものです。このフローチャートを参考にすることで、プログラミング学習に必要な各ステップを明確に理解することができます。
・技術
GPTsは、Pythonというプログラミング言語を用いて、これらのステップを自動的にフローチャートにまとめてくれます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
正直、6部門全てに提出することは大変でしたが、限られた時間だからこその追い込みが出来たと思っています。
そして何より、2位という結果をもって評価してくれたことはとても嬉しく、自信になりました。
今後もハッカソンはどんどんと参加していきたいと思ってます。
次はもちろん1位入賞を目指して!!!
今回紹介したGPTsたちの詳細は機会があれば、また別記事に紹介したいと思ってます!!