プロンプトを復習し直して、改めてGPTsを作ってみた話~自己PR添削GPTsを例に~
はじめに
こんにちは!KIRIKO.tech(株)代表の佐藤です。
プロンプトを復習しようかなぁとここ最近、特に思ってましてせっかくなら記事にしちゃえ!とタイトル通りのお話です。
また、最近はGPTとGASやPythonといった外部接続、API接続ばかりしていて、プロンプトの方の勉強があまりできていないことが挙げられます。
が今回復習しなければ、と使命感に駆られた理由はそう
Sora の登場です!OpenAI社は本当に巨頭Googleを喰うつもりですね
Soraとは
まあこんな風にごちゃごちゃと書いていますがようはヤバい奴
今まで動画系のAIはそれなりのものが出てましたが、それを全部なかったことにするくらいヤバいやつです
詳しくはSoraで調べてください、「これマジでAI!?」って感じの素晴らしい動画がいっぱい出てきます!
で引用のChatGPTが言っているように
やっぱプロンプト、promptが大切だろ!ということで勉強し直し。
深津式と七里式
プロンプトには色々と型があるわけですが、この業界ではバイブルとなっているパイオニアの2つについてまず、改めて学び直してみたいと思います。
深津式の概要
深津式ブロンプト(Fukatsu-style prompts)は、特にデザインやクリエイティブな仕事に携わる人々の間で注目されている、アイデア出しやインスピレーションを得るための手法の一つです。この手法は、具体的な条件や制約を設定することで、思考の方向性を絞り込み、より創造的なアイデアを引き出すことを目的としています。深津式ブロンプトは、デザイン思考やブレインストーミングのセッションで用いられることが多く、参加者に対して特定のテーマや問題に対する新しい視点や解決策を考えさせるために使われます。
深津式ブロンプトを利用する際には、以下のようなステップで進めることが一般的です。
問題定義:解決すべき問題やテーマを明確に定義します。
条件設定:問題解決のための具体的な条件や制約を設定します。これには、時間、予算、使用できる材料、技術的な制約などが含まれることがあります。
アイデア出し:設定された条件のもとで、可能な限り多くのアイデアを出します。このフェーズでは、質よりも量を重視し、自由な発想を奨励します。
アイデアの評価と選定:出されたアイデアの中から、最も実現可能で革新的なものを選び出します。
プロトタイピング:選ばれたアイデアをもとに、プロトタイプを作成し、テストします。
深津式ブロンプトは、個人やチームが既存の枠組みにとらわれずに、新しいアイデアや解決策を生み出すための強力なツールです。実際にこの手法を用いることで、多様な視点から問題を捉え直し、創造的なアプローチを促進することができます。
ここから大きく分けるとこんな感じですかね。
命令文章
制約条件
入力文章
出力文章
整理されてきました。
七里式の概要
七里式プロンプトは、ChatGPTのようなAIを使いこなすために考案されたプロンプト作成の手法です。この手法は、特定の目的に合わせてChatGPTからより有用な回答を引き出すために設計されています。具体的には、プロンプト作成時に考慮すべき点を詳細に定義し、それに基づいてプロンプトを作成します。
この方法は以下のステップから成り立っています。
前提条件の設定: 依頼者の条件、制作者の条件、目的と目標、リソースなどを明確に設定します。
対象プロファイルの定義: 対象となる人物の年齢、性別、職業、性格などを詳細に設定します。
参考情報の提供: ChatGPTが回答の参考とするための情報を提供します。
実行指示の明確化: 名詞、動詞、形容詞を用いて、ChatGPTに対して具体的な実行指示を出します。
出力形式の指定: 文章の構造やスタイル、トーンなど、出力されるべき形式を指定します。
この手法は、自由度が高く、さまざまな種類のプロンプトに応用できる点が特徴です。また、かなり安定した出力が得られるというメリットもありますが、プロンプトの項目が多いため、中上級者向けとされています。
七里式プロンプトを利用することで、ChatGPTからより精度の高い、目的に沿った回答を引き出すことが可能になります。AIを用いた文章生成や情報収集、問題解決など、幅広い用途に応用できるでしょう。
もっと詳しく知りたい方はGPT研究所さんのここからどうぞ!
先ほどの深津式、同様に大きく分けてみましょう。
前提情報
参考情報
回答行動
行動例
ほほう、こうして整理すると微妙に違いますね。
ただ、これがプロンプトの大まかな基礎となるはずです。
それでは、以上のこと参考に何か作ってみましょう。
自己PR添削パイセンGPTs作ってみる
イメージする
今から作るGPTは自己PR添削パイセンです。
ほら、よくいるじゃないですか就活の時期にどや顔でエントリーシートシートのレビューをしてくるあいつです。
なのでそのような感じに頼りになるアドバイスお兄さんを作ればいいわけです。
ゴールシークプロンプト
ここでゴールシークプロンプトというものを紹介します。
こちらも生成AI業界ではもうバイブルようなものとなっているのですが、ゴールシークプロンプトは、ユーザーが達成したい目標(ゴール)をAIが探し出し、その過程でAIと対話しながら最終的な目標に合った指示(プロンプト)を生成する概念です。このプロセスでは、もともと曖昧だったゴールをAIが具体化し、明確な指示へと導きます。ユーザーが特定の成果を得たいときに、どのように指示を出せば良いかわからない場合に特に有効です。ゴールシークプロンプトを使用することで、AIはユーザーからの入力に基づいて、必要な質問をし、その回答をもとにプロンプトを改良していきます。この方法は、曖昧なゴールからでも、AIが明確なプロンプトを作成してくれるため、AIとの対話を通じてゴールを探求できる点が魅力です。
シュンスケ式ゴールシークプロンプト
シュンスケ式ゴールシークプロンプトは、この概念をさらに発展させたもので、より具体的かつ効率的なプロンプト設計を可能にします。この手法では、具体的なステップや変数を定義し、それを用いてゴールを再定義し、最終的な成果物を生成します。プロンプトは明確かつ説明的である必要があり、複雑なステップをより単純なサブステップに分解し、関連する変数を使用して一貫したスタイルを保ちます。このプロセスを通じて、ユーザーは最終的な成果物のみを出力し、フィードバックに基づいてプロンプトを修正することができます。
シュンスケ式ゴールシークプロンプトの開発者であるシュンスケさんは、質問(プロンプト)の明確化によってAIからより精度の高い回答を引き出すことができるとして注目されています。曖昧な質問によって不十分な回答が返ってくる問題を解決するために、この手法が開発されました。シュンスケ式プロンプトを使用することで、ユーザーは毎回細かい質問を考える手間を省き、より効果的にAIを活用することができます。
僕もよく勉強させてもらってます!ありがとうございます!
ってな感じでゴールと目標を決めて、改めて整理すると
目標は自己PRの添削
成果物は添削されたより完璧な自己PR
なんて感じにまとめられるわけです。
プロンプト作成
それでは、七里式を例にやっていきましょう!深津式でもできます!
が。。。そうです。。。お察しくださいちょっと眠気が・・・
目標と成果物を定めた上で、こんな感じにガッチャンコ!
そしたら、こんな感じで結構ガチに添削してくれました!ガチ!!
ただ、ここも原点に立ち返り
前提情報
参考情報
回答行動
行動例
のような感じでシンプルに書いて貰いましょう。
そして、そして、さらにインデント構造で構造化してやりますか!!
どんどんいきますよ~~~~
- Goal
- 自己PRを添削して欲しい
- 成果物
- 自分の自己PRを添削してより完璧なものにしたいので、具体的なアドバイスが欲しい。
- 前提情報
- 情報工学専攻の背景
- チームでの協働やアプリケーション開発経験
- UI/UXデザインにおける成果
- 志望動機としての技術革新への興味と社会貢献
- 将来の展望としての技術力向上と革新的なアプリ開発
- チャレンジ精神と新しいことへの取り組み姿勢
- 参考情報
- なし
- 回答行動
- 導入部の改善
- 情熱や動機を明確に表現
- 経験と成果の具体化
- 具体的な数字や例を挙げる
- 志望動機の深堀り
- 技術やプロジェクト、企業文化への共感を述べる
- 将来の展望と目標の具体化
- キャリアプランと貴社での役割を明確にする
- 締めくくりの強化
- 貢献意欲とチームへのフィット感を強調
- 行動例
- 導入部に情熱や動機を示す表現を加える
- プロジェクトでの成果を数字で説明する
- 志望動機で貢献方法を具体的に述べる
- 将来の目標を具体的に設定する
- 締めくくりで意志の強さを示す
なんかちょっとかっこよくなりました!!
内容は先ほどとほぼ同じことなんですけど!!!
いってしまうとこの時点でもうプロンプトは出来ているといってもいい気がしますが、先ほどの自己PRを参考にしたために具体的な文言が書かれてしまっていますね、これだとまだ柔軟性に欠けます。
なので、抽象化してもらいましょう!
よく具体化しろ!具体化しろ!!なんて言いますし、言われますよね!!
僕なんて「あれ」「これをこうやる」「感じだよ~」なんて言葉をよく使うので言われまくってる言葉ですが、ここではその逆!抽象化してもらいます!
- Goal
- 【目標】の達成を希望
- 成果物
- 【成果物】を改善し、より完璧なものにしたいと考えており、具体的なアドバイスを求めている。
- 前提情報
- 【分野】における専攻やバックグラウンド
- チームでの【協働経験】や【プロジェクト】での経験
- 【スキル】や【成果】に関する具体的な事例
- 【志望動機】としての【特定の魅力】や【貢献意欲】
- 【将来の展望】としての【目標】や【キャリアプラン】
- 【個人の姿勢】や【価値観】に関する説明
- 参考情報
- 特になし(または、必要に応じて【参考情報】を追加)
- 回答行動
- 【導入部】の改善
- 【目標】や【動機】を明確に表現
- 【経験】と【成果】の具体化
- 具体的な【数字】や【事例】を挙げる
- 【志望動機】の深堀り
- 【技術】や【プロジェクト】、【企業文化】への共感を述べる
- 【将来の展望】と【目標】の具体化
- 【キャリアプラン】と【役割】を明確にする
- 【締めくくり】の強化
- 【貢献意欲】と【チームフィット】を強調
- 行動例
- 【導入部】に【目標】や【動機】を示す表現を加える
- 【プロジェクト】での【成果】を【数字】で説明する
- 【志望動機】で【貢献方法】を具体的に述べる
- 【将来の目標】を具体的に設定する
- 【締めくくり】で【意志の強さ】を示す
こ、これは・・・めちゃくちゃいい感じプロンプトが出来たんではないでしょうか。
それでは早速このプロンプトをGPTsに書き込んで作ってみます。
GPTsの完成
完成です!!自己PR添削の先輩、パイセンというより人生の先輩っぽい画像になりましたが、この辺りの調整はまた各自プロンプトを調整ということでw
せっかくなのでこだわって作りましたw
早速動かしてみましょう
と来るので先ほどとは違う、自己PRを適当にGPTsで作ってもらいました
さすがGPT4.0だけあってそれなりのクオリティに仕上げてきました。
添削パイセンGPTsのお返事はこちら
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素晴らしい自己PRですね。あなたの問題解決能力、分析力、そして学び続ける姿勢がよく表れています。以下にいくつかの提案をさせていただきます。
導入部の改善
コンサルタントとしての目標や動機が明確ですが、なぜこのキャリアを選んだのか、あなた自身の個人的な経験や出来事を交えて語ることで、よりパーソナルな導入部にすることができます。例えば、「大学時代に初めてケーススタディに取り組んだときの達成感が、私のコンサルタントへの道を歩むきっかけでした」といった背景を加えると良いでしょう。
経験と成果の具体化
インターンシップでの市場調査プロジェクトにおいて、どのようなデータを分析し、どのようなインサイトを得て、どのように戦略立案に貢献したのかを具体的な数字や事例を交えて説明すると、より説得力が増します。例えば、「市場データを分析し、顧客セグメントごとの消費傾向を明らかにすることで、製品のターゲット市場を20%拡大する提案を行い、その結果インターンシップ先の企業は売上を15%向上させました」といった形です。
志望動機の深堀り
志望動機には、特定の企業や業界に対する共感や、その企業の文化や価値観、プロジェクトに対する具体的な興味や貢献方法を加えると、より一層の説得力が生まれます。あなたが応募している企業やポジションに対する研究や理解を示すことで、なぜその企業で働きたいのか、どのように価値を提供できるのかが明確になります。
将来の展望と目標の具体化
長期的なキャリアプランや、コンサルタントとして達成したい具体的な目標を設定することで、あなたの野心とビジョンが伝わります。例えば、「5年以内には、特定の業界における専門知識を深め、その分野でリーダーシップを発揮できるシニアコンサルタントへと成長することを目指しています」といった具体的なキャリアプランを述べると良いでしょう。
締めくくりの強化
締めくくりでは、あなたの強い意志や、チームや企業に対する貢献意欲を強調することが重要です。あなたがどのようにチームや組織の一員として価値をもたらし、共に成長していきたいと考えているのかを強調すると、印象的な結びになります。
これらの提案を自己PRに取り入れることで、より具体的で説得力のある内容になると思います。修正案をお持ちでしたら、ぜひご共有ください。
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あとは、この通りご自身の今の状況をそれぞれ当てはめて推敲していけば、よいでしょう。
ちなみに、修正案も書いてくれと言ったところ
なかなかではあるものの、具体的な例、情報が足りない感じがしますね。
この辺りはそれこそGPTsと会話しながら練り上げていくことをおススメします。やはり最後はご自身の状況や経験、言葉を混ぜていくのがポイントです。
いかかがだったでしょうか、最後は少し駆け足になりましたが大まかなプロンプトの復習、GPTs作成の参考になったと思います。
僕はなりました、やっぱり何事も基本が大事ですよね、安西先生。
こんな感じで僕が代表を務めるKIRIKO.tech(株)では、生成AIやノーコードであったらいいな、あったらおもしろいなと思えるものを作っています。
今回の記事についてももっと聞きたい、もっと教えて欲しいという方いましたら、ぜひ!お仕事の相談お待ちしてます!!
ちなみにYouTubeもやってます!すごいんだぜ!ChatGPT!!って感じの動画です、ご視聴、チャンネル登録どうかよろしくお願いします。